こぶとりじいさんのこぶって粉瘤?

最近あまり聞かなくなりましたが、シニアが幼いころには、おばあちゃんやお母さんから「こぶとりじいさん」の話をよく聞かせてもらったと思います。絵本では、老人の頬に卵よりも大きな腫物が出来ていて、とても尋常じゃない容姿になっています。

これは単なる作り話だと思っていた方が多いはずですが、実は頬に大きな腫物ができる病気は存在します。しかも、尋常じゃないぐらい大きくなります。

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粉瘤(アテローム)

粉瘤(ふんりゅう)は、本来なら垢となって皮膚からはがれおちるべき老廃物が、皮下組織に蓄積されてできる両性の腫瘍です。別名をアテロームといいます。粉瘤が細菌感染して痒みや痛みが出て初めてその存在に気が付くこともあります。

粉瘤と間違われやすい腫れ物に脂肪腫がありますが、脂肪腫の内容物は皮下脂肪です。粉瘤とは別のものです。また、ガングリオンは、手足の関節にできる良性の腫瘍で、脂肪腫と同じく自然に消失することも多いものです。

粉瘤の症状

粉瘤は、基本的には痛みも痒みありませんのでその存在に気が付くのはある程度大きくなってからです。特に、背中や腰など後ろ側でしかも普段衣服に隠れている部分にできると、寝る時に痛いとか椅子にもたれた時に痛いなどの症状が無ければ気が付きません。

粉瘤は、どこにでも出来るものですが顔や背中に多くみられます。頭皮にできるものは他の部分にできるものよりは多少硬い傾向があります。首や脇などには多発性毛包嚢腫という一度にたくさんできるタイプができる事もあります。足の裏に粉瘤が出来ると、体重がかかって硬いしこりになり、タコやウオノメのようになります。

新陳代謝とともに老廃物がどんどんたまっていくので次第に大きくなりますが、大きくなる速度は一定ではありません。10年ぐらいで直径5cm程度のこともあれば、3ヶ月で直径3cmぐらいになることもあります。

粉瘤には小さな穴があるので、そこを強く押さえると悪臭のある粘液が出てきます。ただし、内容物を押し出すことによって細菌感染することもあるので、必ず医師に処置してもらいましょう。粉瘤に細菌が感染すると、真っ赤に腫れ上がり痒みや痛みがでます。小さなものはニキビと間違えることもあります。細菌感染した粉瘤が皮膚面で破裂した場合には溜まった老廃物が体外へ出てしまうのですが、体の内側に向けて破裂した時には腹膜炎や胸膜炎を引き起こすことがあります。

体質によっては何度も、何か所もできる事があります。粉瘤は、悪性化しにくい腫瘍ですが、シニアの男性の臀部にできるものは、ごくまれにガン化することがあります。

粉瘤の原因

粉瘤の原因は、特定されていません。怪我をしたときに皮膚の一部が皮膚内に巻き込まれて、その部分に老廃物がたまれば粉瘤になります。体毛の毛根の上部の毛漏斗と呼ばれる部分に老廃物がたまって粉瘤になることもわかっています。皮膚に継続的に刺激を与えることで粉瘤ができることもあります。

粉瘤の治療法

粉瘤の根本的な治療は、切開して皮膚の中の袋を取り出すことです。粉瘤を皮膚ごと除去してその部分を縫合する方法や、粉瘤の部分だけをくりぬいてしまう方法が一般的な治療法です。粉瘤の炎症がひどい場合は、すぐに切開をせずに抗生剤などで炎症を抑え、炎症が治まってから切開手術をします。

粉瘤は基本的には良性腫瘍なので生活に支障が無い状態であれば、切開の時期などは患者の判断にゆだねます。しかし、手術後の傷跡は粉瘤の大きさに比例しますので、あまり大きくならないうちに除去することをおすすめします。長期間経過して大きくなった粉瘤はガン化リスクが上がるという報告もあります。

粉瘤の治療は小さなものなら皮膚科でもかまいませんが、大きなものになると外科で治療します。

粉瘤の予防法

粉瘤は原因が特定されていませんから確実な予防法も確立されていません。心身を清潔にしたり、栄養バランスを整えたりすることは基本的な心構えです。また、一か所に継続的な刺激を与えないように、ベルトの位置や下着の締め付け部分の位置を変えるような工夫も粉瘤リスクを下げます。

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