糖質の量は肥満や糖尿病だけでなくメンタルも左右する?

糖質といえば、『高カロリー』『肥満のもと』『糖尿病のもと』などと今や悪もの扱いです。
とはいっても糖質ほど愛されている栄養素は他にはありません。良くないとはわかっているけど止められない人は多いのではないでしょうか?

糖質というと、とかく嗜好品のように思われがちですが、私達の体にはなくてはならない大切な栄養素です。糖質は三大栄養素の一つで主にエネルギーや体を作るもとになっています。

ひとことで糖質といっても様々な種類があります。私達が知っている甘い糖質はほんの一部なのです。炭水化物は胃の中で胃酸や消化酵素に分解されて食物繊維と糖質にわかれます。
食物繊維は胃や小腸で吸収されずに大腸まで届き老廃物を巻き込んで便となって排泄されます。
糖質は胃の中で一番単純な糖、ブドウ糖にまで分解されて小腸で体内に吸収されるのです。

スポンサーリンク

糖質の働き

人間は起きて働いている時やテレビを見ている時はもちろんのこと、眠っている時にもエネルギーを消費しています。このエネルギーの元になる栄養素にはいろいろなものがあります。
たんぱく質しかり、脂質しかりです。

しかし、一番先に利用されるのが糖質の中でも最も単純な構造であるぶどう糖です。食品として摂取されたさまざまな糖質は最終的にはぶどう糖になり、一番使い勝手のいいエネルギー源となって消費されていきます。

人間の脳はぶどう糖を唯一の栄養素として受け入れます。これは赤血球も同じことで、ぶどう糖だけを体中に運びます。余ったぶどう糖はグリコーゲンとなって肝臓に備蓄されます。

糖欠乏症

近年、肥満症は大きな社会問題になりつつあります。
また、女性のファッション意識には『痩せていることが良いこと』と言う固定観念のようなものまで出来上がっています。

ダイエット法の一つに糖質制限をする方法もあります。確かに肥満傾向がある人は甘いものや油ものを食べすぎる傾向があります。糖質は多すぎるといろいろな問題がでてきますが、しかし、糖質自体は非常に重要な栄養素です。

肥満対策として一時的に糖質を制限することはあるかもしれませんが、あくまで一時的な制限に止めなければなりません。慢性的な低血糖では、体力が低下し病気になりやすくなります。また思考力の低下にも結びつきます。

糖質過剰症

糖質を摂りすぎると、肝臓でも受け入れられなくなって、脂肪細胞や中性脂肪となって体に備蓄されます。体は糖質を摂りすぎていても拒否しません。むしろ、際限なく受け入れてしまいます。脂肪細胞や中性脂肪がどんどん増えて体重が増加します。これが肥満です。

また、糖質はたんぱく質と結合して、たんぱく質を糖化させてしまいます。
たんぱく質は糖化すると、本来の機能を果たさなくなって、肌や骨などの老化を加速させてしまうのです。血液もどろどろの粘りの強いものになってしまい、梗塞や血栓の要因になります。免疫力も低下するため、歯周病などの感染症にもかかりやすく、また老化を早めるために認知症や骨粗しょう症のリスクも高くなります。

血糖値とは?

血糖値とは、ぶどう糖の血中濃度のことです。糖質を摂りすぎると糖質の血中濃度が上がりすぎて高血糖状態になるのです。慢性的な高血糖状態が糖尿病です。糖尿病にかかると男性なら9.6年、女性なら13年寿命が縮まるといわれています。

糖尿病はある日突然具合が悪くなって起こるものではありません、何年も前から糖質を摂りすぎていた結果です。糖質を多く含む食品を食べた場合、血糖値は一時的に大きく跳ね上がります。そうすると脾臓からインスリンが多量に分泌されて、血糖値は2〜3時間後には急下降します。この時、血圧が高くなり血管がダメージをうけるのです。

また、血糖値が急激に上がった時に人は気分も上がりますが、下降するときには気分が落ち込みます。糖質を摂りすぎて、高血糖と急激な血糖値の下降を繰り返すと、気分的に不安な性格になってしまうのです。また、血糖値が下がる時の気分の落ち込みをカバーするために糖質のもとになるものを食べるという悪循環がおきます。炭水化物に偏った食事は、肥満や糖尿病だけではなくメンタル面にも影響を及ぼすのです。

オリゴ糖とその役割

炭水化物などの食品は胃で糖質と食物繊維に分解され、糖質は更に分解されて最終的にはぶどう糖にまで分解され、ぶどう糖は血液に吸収されて体中に配分されます。脳はぶどう糖を唯一の栄養源として活動します。勉強疲れに甘いものが効くと言われるのこのためです。

ただ、ぶどう糖は普通に炭水化物を摂取していれば肝臓に備蓄されて順次、脳へ届けられているので、勉強をしたからといって特に甘いものが必要なわけではありません。

糖質の中で唯一胃で分解されない種類があります。それがオリゴ糖です。
オリゴ糖は胃では分解されず小腸でも吸収されず、そのまま大腸へ届きます。大腸には、さまざまな菌が繁殖していますが、その菌のなかのビフィズス菌の大好物がオリゴ糖なのです。オリゴ糖は大腸まで届いてビフィズス菌の繁殖を助けることで腸内環境を整えるのです。

腸内環境が整うと神経伝達物質であるセロトニンに分泌が促進されるので、情緒の安定につながります。またオリゴ糖は消化吸収され難いのでカロリーに変換され難い、肥り難いと言う特徴があります。

糖質を多く含む食品

ご飯や麺類、パン、果実、イモ類、菓子、かき、かぼちゃ、栗、グレープフルーツ、小麦粉、さつまいも、すいか、そば、 とうもろこし、夏みかん、麦芽米、パイナップル、白米、ハトムギ、バナナ、パパイヤ、干しぶどう、りんごなどがあります。

オリゴ糖を多く含む食品

玉ねぎやゴボウ、白ネギ、トウモロコシ、アスパラガス、大豆 甜菜糖などがあります。

糖質を破壊する物質がある?

糖質を破壊する物質はあまりありませんが、ギムネマ茶には糖質の吸収を阻害するギムネマ酸が含まれています。ギムネマ酸は小腸のブドウ糖吸収を阻害するので、糖質を制限することができます。実際に海外では糖尿病の薬として利用している国もあります。

また、ギムネマ茶は味蕾の甘味を感じる細胞と糖質との間を阻害するので、甘さを感じなくなります。また、食事中にギムネマ茶を飲むと食事がまずくなり食欲をおさえることができます。過食傾向がある人にはあり難いお茶です。

ただし、ギムネマ茶には鉄分の吸収を阻害する作用もあります。ギムネマ茶を利用するときには同時に鉄分の補給をしなければなりません。

最後に

糖質は、肥満の大敵であることには違いありません。食事には適度な糖質が必要ですが、問題は間食です。

ケーキやチョコレートに糖質が多いのはいうまでもありませんが、あられや塩味のスナック菓子も炭水化物ですから体内でぶどう糖になります。何を食べるかも問題ですが、とにかく量を減らすことが肝心です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

スポンサーリンク

ピックアップ記事

防災袋と食品備蓄の違い

2014.12.21

備蓄食料や備蓄飲料の消費と収納法は?

「備蓄食料」「備蓄飲料」、どうしてますか? 「置く場所がないのであんまり気にして…

おすすめ記事

ページ上部へ戻る