発達障害児の子育て 〜 特性を理解し、褒めて育てよう

近年、発達障害の可能性を指摘される子供が増えているといいます。
子供の発達障害に保護者はどう対応していくべきなのか。発達障害の子供を育てるポイントについてまとめました。

特性を正しく理解する

発達障害(自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害、学習障害など)は、脳の機能障害が原因とされています。
「片時もじっとしていない」「パニックになって暴れる」「急に飛び出す」「全然片付けようとしない」「会話がうまく通じない」など、これらは発達障害の特性であり、親のしつけの問題ではありません。

児童虐待やネグレクト(育児放棄)の被害を受ける子には発達障害があり、親が育てにくいと感じている場合があります。
発達障害であるなら、その子の特性を正しく理解することから始めましょう。まずは、親と子の認識の違いに気付くことが大切です。発達障害の子は脳のタイプが異なるため、独自の考え方、捉え方、感じ方をしていて、周囲の人とは異なる言動をすることがよくあります。周りにとって理解しにくい言動だったとしても、その子なりの理由や意味があります。その理由に向き合い、その子の考え方を知る努力をしましょう。

発達障害はいくつかのタイプが重なり合うことがあり、症状は人によって様々です。一人ひとりに対して個別の配慮や対応が必要になります。子供の感じ方や考え方、言動の特性を理解し、それに合せて関わり方を工夫したり、環境を整えたりすれば、育てにくさが和らぎ、子育てのストレスも大きく軽減します。

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子供への接し方を見直す

発達障害の子は、小さいときから怒られ続けていることが多いです。しかし、ずっと叱られてばかりでは自分に自信が持てなくなってしまい、情緒も不安定になってしまいます。むしろ、発達障害の子に叱責したり「してはいけないことを教える」ことは逆効果で、ますます問題行動を繰り返してしまうことになりかねません。

子供の特性を考え、親が子育てをしていて困っていることを少しずつ解消していきましょう。大きな目標は実現しにくいので、小さな目標を立てて、ひとつずつ解決していくようにします。きっちり整理整頓できなくても、お片付けボックスに入れられたら良し、というようにです。

できなくても叱らず、できたときに褒めるようにしましょう。できることが増えると自尊心が育まれ、心も安定してきます。苦手なことも、少しずつ上達します。
悪い行動ではなく良い行動に注目する習慣をつけましょう。小さいお子さんなら、できたときにカレンダーにご褒美シールを貼るなど、分かりやすいご褒美をあげると効果的です。

生活環境を整える

発達障害の特性を知り、子供が安心して過ごせる環境を整えましょう。
自閉症やアスペルガー症候群の子は予測できないことや変化に対する不安を持ちやすい傾向があります。予定は前もって伝え、子供の不安を解消しておきましょう。あいまいな指示は伝わりにくいので、具体的に一つずつ伝えることが大切です。言葉よりも視覚的に捉えることが得意なお子さんには、スケジュール表などに分かりやすく書いて渡しましょう。

発達障害がある子の中でも知的障害がない子は、大きくなるにしたがって「自分は周りの子と違う」と気づき、悩みがちです。他人の気持ちを読み取るのが苦手で、周囲とのコミュニケーションがうまくいかず苦しむことがあります。そういう子に対しては、小学校高学年くらいになったら、なぜ問題を抱えてしまいがちなのか、どう対応すればよいのか、具体的に話してみましょう。自分が誤解されやすい点、対人関係で起きやすいトラブル・問題点などについて知り、どう対応していけばよいのか探ることは、その子の将来や自立のためにも必要なことです。

【参考文献】
※『子どもの発達障害と情緒障害』杉山登志郎[監修]、講談社、2009年
※熊本日日新聞総合版平成27年7月23日「発達障害にどう対応?」
※熊本日日新聞総合版平成26年6月28日「叱るより「良い行動」褒める」
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