耳掃除 〜 過ぎたるは猶及ばざるがごとし

日本では、ほとんどの人が普通に入浴後に綿棒や耳かきをつかって耳掃除をします。衛生上の習慣というよりも、耳掃除を好む人が多いのも日本独特のものです。欧米では、基本的に耳掃除は奨励していません。たしかに、耳は清潔にしなくてはいけませんが、耳掃除を頻繁にやりすぎるのも耳のために良くないからです。

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耳掃除が耳に悪い理由

耳掃除は、頻度が多すぎたり強く掻きすぎたりして耳の中を傷つけます。時には、この傷が炎症を起して痛んだり膿んだりします。一般的に外耳炎と言われる病気です。また、耳かきをしていて人に当たられたりして鼓膜を破ったり、怪我をしてしまう事故も起こります。このようなことになると、痛みはもちろんのこと時には聴力に影響が出ることもあります。耳掃除で最も困るのは、掃除しているつもりが実は耳垢を耳の奥へ押し込んでいる事があるという事実です。

耳掃除が気持ちいい理由

耳掃除は、癖になります。何度か耳掃除をすると、耳の中が痒くなってついつい習慣的に耳掃除をしてしまうのです。もともと耳の中には迷走神経という神経があって、その神経を耳かきで刺激すると快感があります。また、毎日耳かきで耳の中を刺激しているうちに、耳の中に細かな傷ができ、この傷が治るときに痒くなってまた耳掃除をしてしまうのです。綿棒も同じです。綿棒のざらっとした繊維が耳の中を傷つけては痒くなりまた耳掃除をするという悪循環におちいります。

耳垢栓塞

なんとなく耳の聞こえ方が悪いと思って耳鼻科で診てもらったら、なんと耳垢が耳の奥まで詰まっていた、という話は決して珍しいことではないのです。このような状態を耳垢栓塞といいます。もし耳垢栓塞になってしまうと、自分で耳掃除をするのは困難なので、耳鼻科でとってもらうことになります。耳鼻科では耳垢水(炭酸水素ナトリウム、グリセリン、減菌精製水を混合したもの)で耳垢を軟化させてから除去します。頑固な耳垢栓塞では耳垢の軟化に何日間もかかることがあります。

耳垢にもいいところがあるんです

耳垢の主成分は、耳の皮膚から分泌される老廃物と外から入る小さな埃が混じったものです。これだけ聞くと、少しでもたまっていれば気持ちが悪いと感じてしまいますが、耳垢にもきちんと役目があります。耳垢にはリゾチームという成分が含まれており、この成分には殺菌作用があります。また、苦みがあるので耳の中に虫が入るのを防ぎます。耳垢には脂肪分があるので耳の中の皮膚の乾燥を防いでいます。

耳垢をためておいていいと言うものではありません

いくら耳垢にも役目があるといっても、まったく掃除をしなくていいというものでもありません。2〜3週間に一度ぐらいが望ましいと言われています。

綿棒の役目

日本では耳掃除と言えば綿棒か耳かきを使います。しかし、綿棒を耳の穴に入れると、耳垢を奥へ奥へと詰め込む形になり本来なら耳垢が無いはずの鼓膜付近にまで耳垢を追いやってしまいます。綿棒は耳の中を掃除するものではなくて耳たぶをきれいにするものです。耳周りをつやつやさせておくと運気が上がると言われています。綿棒は複雑な形状の耳たぶの洗浄にピッタリな便利グッズなんです。

正しい耳掃除(1)

日本では耳掃除というと耳かきを使います。耳かきは日本人の耳掃除好きと相まって多くの種類のものが販売されています。一番ポピュラーなものは昔ながらの竹や木でつくられたへら型のものです。最近は進化して金属製の、へら部分がループ状のワイヤーになっているものがあります。また、先端がスクリュー方のものもあります。プラスチック棒の先に粘着剤を付けた耳かきや吸引式の耳掃除器もあります。

どの耳かきを使うにしても、耳の穴の入口から1cm以上奥へはモノを突っ込んではいけません。いままで耳に深く耳かきを突っ込んでいた人には物足りないかもしれませんが、耳垢は耳の入り口から1cmぐらいのところで分泌されるもので、それ以上奥は皮膚も粘膜も非常に敏感なので本来ものを入れてはいけないのです。耳かきは長くもたないで、へらに近い部分を持つと耳の奥まで入りにくくなり事故防止にもなります。頻度は多くても2週間に一度です。もし、鼓膜を破るなどの事故が起きた時には速やかに病院へ行きましょう。また、耳かきは歯ブラシと同じです、人と共有するのはやめましょう。

正しい耳掃除(2)

欧米では、自分の指よりも細いものは耳に入れてはいけないと躾けられます。耳の事故を防ぐための躾です。では、耳掃除はどうするのかというと、イヤードロップとかワックスリムーバーとか言われる粘度のある液体を耳に入れて耳を洗います。というのも、欧米人は耳垢がワックスのようなねばっとしたタイプの人が多いのでこの方法が合理的なのです。この方法は、日本の耳鼻科で使われる耳垢水による方法と同じで、乾燥タイプの耳垢でもふやけて大きくなるので除去しやすくなります。耳の奥深くまで耳かきを突っ込む必要がないので安全性の高い方法です。

日本では、イヤードロップはペット用、ワックスリムーバーと言えばスポーツ用品になりますので、医療用のオリーブ油を代用する人もいます。小さなお子様や高齢者には、この方が安全性が高いと思われます。

補聴器を使っている場合には年に2回は耳鼻科で洗浄してもらいましょう。

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