子供の発達障害 〜 早期発見して二次障害を防ごう

近年、発達障害の認知度が高まり、乳児健診や未就学児の段階で発達障害の可能性を指摘される子供が増えています。早い段階で発達障害が見つかれば、親や周囲の理解を促し、生活改善へと導くことができます。
なぜ、発達障害の早期発見が重要なのか、まとめました。

発達障害によって生じる二次障害

発達障害の子供は、幼い頃から叱られ続けていることが多いです。集団行動を乱す困った行動や特異な言動が多いため、「人を困らせようとわざとやっている」「ふざけている」などと誤解され、先生や親から怒られます。また、コミュニケーションの障害のためにいじめの対象になることも少なくありません。

「ダメな子」「わがままな子」「怠けてばかりいる」などと言われ続けて育つと、自信を喪失し、委縮したりストレスを溜め込んだりしてしまいます。その期間が長ければ長いほど劣等感は大きくなり、情緒面で不安定になっていきます。

その結果、体調不良やうつ病になったり、不登校になったりします。怒りっぽくなって反抗的な態度や攻撃的な行動を取るようになることもあります。社会的スキルが身につかず、周囲とトラブルを起こしたり、学習に遅れが生じるなどの問題も起こります。

このように、発達障害から二次的に生じてくる様々な心理面、行動面での問題を二次障害といいます。発達障害は生まれつきのものですが、二次障害は情緒障害であり、周囲の接し方によるものです。大人になってから発達障害と分かった人は、発達障害よりむしろ二次障害の方が社会生活の妨げとなっていることが多くあります。就職してから対人関係に失敗したり、仕事が続かないなどです。

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早期発見して支援に繋げよう

二次障害を防ぐためにも、発達障害の早期発見と支援が望まれます。
1歳半や3歳の乳児健診で自閉症のチェックリストを導入する動きもあります。しかし、国が推奨しているチェックリストを乳児健診に導入している市町村はまだ10%未満です。医師や専門家にも知識が行き渡っているとはいえず、普及が課題となっています。

乳児健診で見落とされても、幼稚園や保育園で「待つ、譲る、我慢する」ことが同年代の子に比べて極端に苦手ということで、発達相談を勧められることがあります。親にとってはショックなことですが、早期発見できたことは幸いです。発達障害の特性を理解し、今後の対応を考えましょう。

気を付けたいのが、軽度の知的障害が見過ごされがちなことです。健診では異常が見つからなくても、徐々に生活上の困難が目立ち始め、小学校、中学校と進むにつれてトラブルが多くなっていきます。青年期に入って問題が表面化し、ようやく発達障害の特性に気付くことがあります。できることなら、もっと早く気付いて、問題が大きくなる前に療育を受け始めるのが望ましい形です。

周囲の理解が必要になる

発達障害は外見では分かりにくいため、周囲の人間から誤解を受け、トラブルが起きやすい面があります。発達障害児の問題行動は、ほとんどは神経ネットワークの機能不全が原因であり、本人には悪気はありません。親のしつけの問題でもなければ、本人の努力不足や性格の問題でもないことを周囲の人間が理解する必要があります。

その子の得意・不得意をしっかり把握し、その子が抱えている問題を正しく理解しましょう。発達障害はその子が持って生まれた特性です。しかし、その特性は固定したものではなく、今後の関わり方によって、その子なりに苦手な面も成長していきます。お子さんとの信頼関係を深め、その子なりに頑張っているところに着目して認めてあげましょう。

発達障害の子供は、その特性に配慮したちょっとした工夫で行動が大きく改善されることがあります。まず、本人の気持ちを理解し、共感し、周囲と好意的な関係を築くことから始めましょう。

【参考文献】
※『もしかして、うちの子、発達障害かも!?』岡田俊、PHP研究所、2009年
※『子どもの発達障害と情緒障害』杉山登志郎[監修]、講談社、2009年
※熊本日日新聞総合版平成26年4月20日「子どもの発達障害 早期発見で生活改善へ」
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