夏のレジャーシーズンがやってきました。夏休み中にキャンプに参加したり、海に泳ぎに行くという子供達もたくさんいることでしょう。子供たちを水の事故から守るためにも、是非、救急救命法についてしっかり学んでおきましょう。

救急車が来るまでの応急手当

水を飲んでいる場合、すぐに吐かせましょう。幼児なら、うつ伏せにして大人の膝にのせ、みぞおちを圧迫しながら頭を胸より低くした状態で背中を平手で4〜5回強く叩きます。5歳以上のお子さんなら、後ろから抱えて両手をみぞおちの辺りで組み、一気に強く上に突き上げるという方法もあります。これを4〜5回繰り返しましょう。

意識がない場合、周りにいる誰かに救急車を呼んでもらうよう頼みます。呼吸停止後1分で人工呼吸を開始すれば救命率は90%ですが、5分経つと救命率は25%まで落ちるといわれています。通報すると、状況の説明や居場所の説明に1〜2分かかってしまいます。救急車を呼ぶ人と心肺蘇生法を行う人はできる限り分け、同時に行ってください。

救急車が到着するまでの全国平均で8.6分といわれています。救急車が到着すまで、諦めずに人工呼吸と心臓マッサージを続けましょう。

AEDの使い方を知っておこう

皆さんはAEDをご存じでしょうか。駅や空港に設置してあるのを見たことがある方も多いかもしれませんが、実際に使ったことがある方は少ないでしょう。
人が心肺停止になった場合、救急車の到着を待っていては救命率がどんどん下がってしまいます。そこで、2004年から、一般の人もAEDが使えるようになりました。

使い方は簡単です。AEDの電源を入れる(フタを開ける)と音声ガイドが流れます。それに従って意識がない人の胸に、心臓を挟み込むようにパッドを貼ります。電気ショックが必要かどうかはAEDが判断してくれます。「ショックボタンを押してください」と音声メッセージが流れるので、相手から離れてボタンを押しましょう。触れていると一緒に感電してしまうので注意が必要です。
音声メッセージの指示に従いながら、電気ショックと心肺蘇生法を2分おきに行います。

心臓に持病がある人だけでなく、子供でもAEDが必要になる場面はあります。野球をしているとき勢いよく飛んできたボールが胸に当たって心停止したり、マラソン大会で脱水のために倒れ込んだときなど、AEDで助けられることがあります。

とにかく、心肺停止後数分以内に、なるべく早く使うことが重要です。そのためにも、日頃から生活圏内のAED設置場所を調べて知っておきましょう。

講習を受けよう

消防署や学校などでAEDの講習会を行うことがあります。機会があれば是非参加しましょう。

心肺蘇生法やAEDの使い方について知っていても、実際やったことがあるのとないのとでは全然違います。本当に必要な場面になったときは、動転してなかなか冷静ではいられないものです。1分、1秒が重要な救急救命です。手順を間違えないよう、練習しておくことが、万一の場合に人の命を救うことに繋がります。

【参考文献】
※「0〜6才 赤ちゃんと子どもの病気とホームケア」学習研究社、2008年
「平成27年版 救急・救助の現況」消防庁
日本全国AEDマップ
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