子供が不登校になって復学が難しいとき、「フリースクール」や「通信制高校」に通うという選択肢があります。

では、フリースクールや通信制高校とは、どんなところでしょうか?

フリースクールとは?

フリースクールとは、不登校や引きこもりの子供たちをサポートしてくれる教育機関のことです。個人経営やNPO法人、ボランティア団体などが運営する民間の教育機関であり、経営方針や教育理念の違いにより全く異なる独自の運営を行っています。

基本的に入学資格はなく、何らかの理由で小・中・高校へ通えない子供たちの受け入れ先になっています。地域の小・中学校とうまく連携していることも多く、フリースクールへの登校が学校の出席扱いにされるケースもあります。

フリースクールのタイプは様々です。

  1. 子供の居場所になるタイプ
  2. 学校復帰が目標のタイプ
  3. 専門家がサポートするタイプ
  4. 医療機関と連携してサポートするタイプ
  5. 自宅訪問するタイプ
  6. 共同生活するタイプ

基本的に少人数や個別での学習指導が主流です。週に2〜5日など、自由にカリキュラムを選べたり、好きな時間に通学できるところもあります。発達障害やうつ病など、子供の心配な症状について相談できるところもあります。

フリースクールは、不登校となってしまった子供たちに社会とのつながりを与えてくれます。その子にとって、今必要な支援は何なのか。よく考えて相応しいタイプのフリースクールを選びましょう。

進学を目指す子供たちには、全日制高校・通信制高校・高認など、進路相談にも乗ってくれます。フリースクールからの進学の場合、もともと集団生活が苦手な子が多いですから、通信制高校を選び、高卒資格を目指すケースが多いようです。

通信制高校

通信制高校は、働きながら勉強する人や、通学が難しい状況にある人など、様々な事情で全日制高校に通えない人のために誕生した教育機関です。しかし現在では、不登校や引きこもり、高校中退などを経験した子供たちがたくさん在籍しています。

公立・私立で費用は異なりますが、全日制高校と比べれば随分割安です。

自学自習が基本で、レポート提出とスクーリング(面接指導)があり、その後試験を受けて合格すれば単位を取得できます。取得単位は合計74単位以上、特別活動(ホームルーム・学校行事・クラブ活動など)30単位以上で卒業できます。年間50本ほどのレポート提出が必要であり、月に2〜3回はスクーリングやホームルーム、行事などに出席する必要があります。

公立より私立の方が費用が高い分サポート体制が充実していますが、それでも卒業するためにはしっかり自己管理できることが前提です。

不登校からの進学先

イギリスやアメリカでは、家庭での教育を中心とした「ホームスクール」が認められています。残念ながら日本では認められていませんが、小・中学校で不登校になったとしても、自宅で学習を進めることはできます。本人がその気になれば高卒資格も取れますし、大学へも進学できます。

実際、小学1年から学校へ一切通わず、17歳で大学進学を思い立って勉強し、高卒認定試験に合格、大学へも進学した実例があるそうです。こんな方は珍しいでしょうが、不登校だからといって進学を諦める必要はありません。要するに本人の気持ち次第、努力次第です。

親としては、子供の可能性を信じて、多様な選択肢を認めて見守っていきましょう。

【参考文献】
不登校サポートナビ
※熊本日日新聞総合版平成28年2月5日「フリースクールめぐり議論」
※熊本日日新聞総合版平成28年9月1日「子育て本の著者と話そう」
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