昨年12月からインフルエンザの患者数が急増し、2015年1月に入って、医療機関を受診したインフルエンザ患者数が全国で138万人に上りました。例年より3週間早く流行のピークが来ています。

子育て中の親御さんは、インフルエンザの最新情報と、発症してしまったときの対処法について知っておきましょう。

A香港型が流行中

1月上旬現在、全国33都道府県でインフルエンザが警報レベルになっています。1定点医療機関当たり患者数が10人を超えると注意報レベルとなり、30人を超えると警報レベルとなりますから、大流行中です。

1月上旬現在、流行しているのは90%がA香港型です。

インフルエンザの予防接種を受けていても安心はできません。ワクチンはその年の流行に合わせて作られていますが、例えば同じA型でも実際に流行する型と少し違うことがあり、感染・発症してしまうことがあります。また、感染しても半分の人は発症しないと言われていますから、熱はなく元気で自覚がない感染者も多くいることになります。

現在は全国的にインフルエンザが大流行中ですから、できるだけ人混みは避け、手洗い・うがいに努めましょう。これまではA香港型が流行していますが、この流行が落ち着いても今度はB型のインフルエンザが2〜3月に流行する可能性があります。最新情報にはいつも注意を向けておきましょう。

インフルエンザを発症したら

インフルエンザは3日間の潜伏期間があり、発症して高熱が出ると5日間は咳やくしゃみなどでウイルスを周囲にばらまくことになります。そのため、発症して最低5日間は登校不可と学校保健安全法で定められています。流行を防ぐためにも保護者はこれをきっちり守りましょう。

インフルエンザを発症すると突然の高熱、寒気、筋肉痛や関節痛などの特徴的な症状が出ます。インフルエンザの流行期に子供が高熱を出したらすぐに病院へ連れて行きましょう。現在はインフルエンザの迅速な診断キットが普及し、多くは15〜30分ほどでウイルスの診断が可能になっています(検査の必要性は医師が判断します)。

しかし、高熱が出る前の早い段階で検査を受けるとインフルエンザと診断できない場合がありますので注意が必要です。また、流行期に病院へ行くと病院でインフルエンザに感染する恐れもありますから、考えて受診しましょう。

お薬の注意点

病院でインフルエンザと診断されると、多くの場合タミフルの服用を勧められます。
この薬が最も有効なのは、高熱が出てから48時間以内です。服用することで発熱期間を2日ほど短くする作用があると言われています。お子さんが高熱を出したら早めに受診することで、苦しい発熱の時間を短くすることができます。

ただし、この薬は10歳以上の未成年患者が異常行動を起こしたという報告が数例あり、使用する場合は保護者がお子さんを注意深く見守ることが必要です。薬局でも説明されますが、服用後少なくとも2日間はお子さんが一人にならないように見守って下さい。

また、タミフルを5日間服用するように言われたら、医師や薬剤師の指示を守って最後まで飲み切りましょう。例えば2日目に熱が下がっても、ウイルスはまだ体内にいる可能性があります。途中で服用をやめると症状が悪化することがあるので注意が必要です。

医師は患者の症状に合わせて薬を処方しています。タミフルに加えて市販の風邪薬や解熱剤をどうしても使いたいときは、使う前に医師に相談しましょう。

【参考サイト】
・熊本日日新聞平成27年1月9日総合版「インフルエンザ流行 早くもピークへ」
・「インフルエンザに要注意!」岡部信彦 監修、大正富山医薬品株式会社、2013年12月
「インフルエンザの出席停止期間の基準が改正」(influenza.jp )
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