高齢出産のリスクを知り、ライフプランを考えよう

晩婚・晩産化の現代、日本では35歳以上のいわゆる「高齢出産」をする女性は珍しくなくなりました。
赤ちゃんとママ
しかし、医学が進歩しても高齢出産はリスクが高いことに変わりはありません。高齢出産における様々なリスクについて前もって知っておくことが大切です。

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晩婚・晩産化の時代

1947年に22.9歳だった女性の平均初婚年齢は、2014年には29.4歳に上がりました。それに伴い、女性の出産年齢も上がっています。

女性が第一子を出産する年齢の全国平均は、1950年には24歳でした。しかし、厚生労働省の2014年人口動態統計によれば、第一子の出産平均年齢は30.6歳。ここ数年で急激に高年齢化しています。35歳以上の高齢出産をする割合は2011年時点で24.7%、40歳以上の出産も3.6%と、10年間で2倍以上に増えています。

晩婚化・晩産化の背景には女性の高学歴化があります。1975年には男性の大学進学率は41%、それに対して女性は20%未満でした。それが、2012年には女性の大学進学率は45.8%(男性55.6%)、短大も合わせると半数以上が進学しています。女性が大学を卒業して就職し、仕事にも慣れてきた頃に結婚・出産を望めば、出産が遅れてしまうのは自然な流れです。

高齢出産のリスク

初産年齢が高いことでのリスクには、妊婦が妊娠経過中に妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などになりやすいこと、流産や帝王切開になるケースが増えることが挙げられます。また、染色体異常、先天奇形やダウン症の子供が生まれる確率が高くなります。

加えて、35歳を過ぎて妊娠を望むとき大きな問題となるのは、卵子の老化です。30代半ばから機能が急激に衰え、妊娠率が低下することが知られています。妊娠・出産適齢期が35歳までといわれるのは、女性が質の良い卵子を排卵する時期だからです。体外受精でさえ生める確率は39歳で10%、42歳では3.7%と大きく下がってしまいます。

日本産科婦人科学会では、これまでは妊娠を望んでも2年かなわない状態を「不妊症」と定義していましたが、今年、2年を1年に見直すと発表しました。晩婚化の現代、妊娠・出産を望む方は、より早期に適切な不妊治療を始めることが望まれます。

ライフプランを考える

10代、20代の女性はまだ若いので、高齢での妊娠・出産のイメージがわかないかもしれません。高齢出産のリスクについても、詳しく知らない人が多いのではないでしょうか。。

しかし、女性はライフプランを考える上で、「35歳を過ぎると自然な妊娠がしにくくなる」という事実を知っておく必要があります。「結婚したけど子供は急がなくていい」「今はまだ仕事に集中したい」と思って妊娠・出産を後回しにすると、いざ子供を望んだときになかなか妊娠できない可能性があります。不妊治療を長く受ける必要も出てくるかもしれません。

また、出産が遅くなることで、育児と親の介護の時期が重なってしまうことも考えられます。若くないので、体力的にも育児が辛く感じることもあるかもしれません。
しかし、高齢出産にはメリットもあります。多くの場合、若い頃よりも経済的に安定していて、余裕を持って出産に臨むことができるからです。社会的な経験も若い頃より積んでいて、妊娠・出産に際して精神的に安定して対処することができます。加えて、高齢出産をする方は、出産や育児に関する情報収集や自己管理にも積極的な女性が多いといいます。

高齢出産のリスクとメリットを考慮して、ライフプランを考えましょう。

【参考文献】
※熊本日日新聞総合版平成27年6月28日 「産みづらい」悩み深く 「40代 不妊治療耐え母に」
※熊本日日新聞総合版平成27年9月30日 「晩婚・晩産化の時代 母子の安全、安心のために——」
男女共同参画白書(概要版) 平成25年版 | 内閣府男女共同参画局
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