とある罪深き一言

もう十数年前ですが、「24時間、いつでも駆けつけます!」という言葉で一世を風靡したCMがあります。自動車保険のCMで、こういった言葉を耳にしたらどう思いますか?事故に遭ったら保険会社の担当者が24時間、365日、事故現場に駆けつけてくれるような気がしますよね。

でも、保険会社はそういったサービスを行っていません。

最近は但し書きがなされるようになりましたが、事故現場にやって来るのはロードサービスのスタッフです。

今やセールスポイントの一つ

自動車保険に自動的に付帯するので、特約の一つというイメージがありますが、厳密には保険ではありません。無料のサービスと認識しましょう。つまり、旅行先で自動車が故障してしまい、ロードサービスでレッカー移動しても保険を使ったというカウントはされません。保険会社によってバッテリー上がりなどでの年間利用回数が決まっている場合がありますが、ロードサービスを使ったので翌年の保険料が上がるということは無いわけです。

ここ数年、保険料の値上がりや補償内容の均一化がトレンドになる中、ロードサービスに独自性を出してセールスポイントにしている保険会社が目立ちます。旅先での宿泊費や旅費を限度額まで支払うという保険会社もあるほどです。これは昔特約で存在していたもので、無料で自動的に付帯するというのは魅力ですね。なので、ロードサービスの内容を保険会社を選ぶ材料にしてもいいでしょう。また、実際にトラブルに遭遇したら、躊躇なく利用したいですね。

僕のことも忘れないでください

事故や故障時の搬送や、応急処置といえばJAFが主役でした。ところが、現在では自動車保険やクレジットカードのロードサービスに押されて影が薄くなりました。確かにJAFは年会費がかかりますから、何もなければ損をした気分になります。では、JAFに加入するメリットは無いかといえばそうではありません。

ロードサービスは基本的に契約している自動車のみを対象にしています。しかし、JAFは会員が運転していれば、愛車であろうがレンタカーであろうが関係なく無料サービスを提供してくれるのです。さらに各保険会社はJAFに加入していた場合、レッカー移動の無料距離を延長したり、通常有料になるサービスを無料にしたりという特典を用意しています。こう考えると、車を運転する機会が多く、他人の車も運転するという人はJAFにも加入しているメリットはありますね。

留意事項

ロードサービスを利用する上で二点ほど留意事項があります。

  1. スタックは自力走行不可とは見なさない。
  2. 独自に業者を手配した場合は有料になる。

具体的に言うと、1は豪雪で雪にはまり込んで動けなくなった状態です。これはスタックから脱出させるとちゃんと走行できますから、「自力走行できない」とは見なさないのです。脱出作業は有料になります。

次に2ですが、これは保険会社と現地に急行する業者の仕組みによるものでしょう。保険会社はロードサービスの部署を設けていますが、実際に急行するのは加盟しているレッカー会社や整備工場などです。以前は事後請求にも応じていたのですが、現在は事後請求には応じないという注意書きを目にしますね。ただ、災害や異常気象などによって対応が追いつかないといった場合は事後請求を認めることもあります。この点は契約者としては不親切だと思いますね。

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<ライター:森村仁

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