本題に入る前に

年に一、二度程度ですが、友人や親族から交通事故の相談を受けます。しかし、相談した側は、大体肩すかしを食らったような顔をして、一応は「ありがとう」と言って帰っていきます。何故なら、知りたいことは「いかにして有利に立つか?」とか「出来るだけ賠償金を沢山得たい」といったことなのに、私が客観的なアドバイスしかしないからです。

いくら友人や親族であっても、私は弁護士でもなければ、その事故を担当する保険会社の事故担当者でもありません。もしかしたら友人の主張が事実ではないかも知れません。情に流されて相手の主張を知りもせず主観的なアドバイスをして、交渉が難航することだってあるでしょう。しかし、「これだけは言わせてくれ」ということがあります。

その殆どは事故の際についつい軽視されてしまう事柄で、実は重要なポイントになりうることなのです。なので、もしも交通事故に遭ってしまった場合、「この点には注意したい」ということを書いて行きたいと思います。

「示談」も「はい」も一回でいい

小学校の頃ですが、生意気だった私は、教師の言いつけに「はいはい」と答えて「はいは一回でいい!」と頭を叩かれたことがあります。現在では体罰だと問題になるでしょうが、当時は当たり前のことだったのです。おかげで私はいくら面倒でも「はい」と返事ができる大人になりました。

よく事故現場で、「示談!示談!」と繰り返す人がいます。前述の「はいはい」はやる気の無さの現れであるのに対し、この「示談!示談!」は何かやましいことを隠したいという気持ちの表れのような気がします。「後日、示談しましょう」でいいではありませんか。何を焦っているのか?示談も一回でいいのです。そもそも、示談とはなんなのでしょうか?

その場で示談はできない

大意は変わりませんが、交通事故における示談の意味を紹介したいと思います。

損害賠償の解決方法のひとつで、裁判によらず賠償額などを当事者間で交渉して決める和解契約のことです。
出典:損害保険用語集より

お互いが話し合って解決するのであれば、事故直後にその場で金銭をやり取りすることも示談と解釈できるでしょう。では、賠償金額や責任の割合はその場で確定するのでしょうか?

よく「三万円で示談しよう」などといった提案をしてくる人がいるようですが、そもそも何を根拠に三万円と主張しているのでしょうか?大体、ちょっとしたキズでも修理工場に見積もりを頼むと「これは10万円いくね」と言われ、その概算金額に驚くこともあります。さらに、過失割合がどうなるのか素人判断ではわかりません。別の機会に触れたいと思いますが、現場検証に立ち会うお巡りさんだって判断できないのですから。だというのに事故現場にいる友人は「大したことないからさ、いいよ、これで」と同意しようとしています。

こういったことが過去に何度かあり、その都度「お互いのためなんだから、こっちの話も聞いてよ」と答えたのでした。では、事故直後でどう対処すればいいのか?また、どういった不安要素があるのか?そういったことを引き続き説明していきたいと思います。

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<ライター:森村仁

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