俗語になってしまった事故ケース

交通事故の状況を一言で済ませろと言われると、「赤信号停止中の車に追突」や「交差点で左方からの直進車と接触」といった表現をします。ちょっと堅苦しいですね。
なので、よくあるケースは俗語で呼ばれることがあります。サンキュー事故も俗語になった事故ケースで、「右折時に対向車の陰から直進してきたバイクとの接触」ではなく「サンキュー事故です」と一言で済まされることがほとんどです。では、どうしてこの事故が多発するのか?また、どうすれば抑止できるのか?ということについて考えてみたいと思います。

律儀な人ほど損をする?

まず、下記の図1を見てください。
サンキュー事故ケース1
矢印信号の無い交差点で右折しようとしていたら、対向車がパッシングして譲ってくれました。よくある局面です。赤になってしまうと対向車とその後続車に申し訳ないですから、「ありがとうございました!」と手をかざして急いで右折すると思います。

次に下記の図2を見てください。
サンキュー事故ケース2
図1と似た状況ですが、対向車の横を直進してくるバイクがあります。もしここで、図1と同じように対向車に対して「ありがとうございました!」と急いで右折したらどうなるでしょう?バイクに気づくのが遅れて接触するか、辛うじて急ブレーキをかけてもバイクは転倒するかも知れません。このため、サンキュー事故の原因は「急いで右折しようとするから」だと言われています。確かにそうなのですが、もう少し臨場感のある状況を考えてみましょう。

事故の原因になりうるのは、急いで右折しようという気持ちだけではなく、その視線の動きにもあります。もし対向車がおらず、右折する場合、視線の先には何があるでしょう?おそらく、右折する先までのカーブラインが見えていると思います。つまり、対向車の運転席を見つめるためバイクには気づきませんし、すぐさま右折先に視線を移しますから、ぶつかる寸前までバイクに気づかないということになります。仮にバイクを目視しても、遠近感の関係で実際より遠くに見えることがあります。

こう考えると、なんだか律儀な人ほど損をする気がしますよね。なので、対向車が譲ってくれたら、挨拶後、対向車線全体を見るようにしましょう。それから少々急いで右折しても事故発生率はだいぶ低くなるはずですよ。

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<ライター:森村仁

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