年々携帯電話・スマホを所持する児童生徒の数が増えていますが、それに伴ってネット犯罪の被害に遭う子供の数も増えています。携帯電話・スマホの安全な利用の仕方について、親子でしっかり考えていきましょう。

増加するネット犯罪

今年6月、熊本県で女子高生が山中で遺体で見つかる事件がありました。殺人と死体遺棄の疑いで逮捕された容疑者は、インターネットのコミュニティーサイトで女子高生の相談に応じて知り合い、その後、携帯電話で直接連絡を取り合うようになったとみられています。最近のネット犯罪の特徴として、規制が強化された出会い系サイトのトラブルが減少し、会員制交流サイト(SNS)や無料通信アプリを利用した恐喝や少女買春などのトラブルが増えています。

コミュニティーサイトは出会い系サイトとは異なり、共通の趣味やテーマに意見や質問を書き込んで交流するものです。殺害された女子高生は、コミュニティーサイトに相談を書き込み、それに容疑者が返事を書き込んだことがきっかけで知り合い、犯罪に巻き込まれる結果になってしまいました。その他、児童生徒が軽い気持ちでサイトに書き込んだことが、ネット上でのいじめへと発展するケースもありました。このように、ネット犯罪は児童生徒が被害者にも加害者にもなり得るのです。

ネット利用の低年齢化

スマホのオンラインゲームで遊ぶ幼児も珍しくない現在、9歳以下の子供が親に無断でクレジットカードの決済をし、料金を請求される事例が急増しているといいます(2013年度の相談が前年度の約3倍の490件)。インターネットの恐ろしさは、自分がどういうことをしているのか理解していないままに、被害者になったり加害者になったりするところです。特に幼児や小学校低学年くらいの年代の子供たちは、インターネットを安易に利用して被害に遭うことがあります。

子供が携帯電話・スマホ・パソコンなどを利用するときには、前もって親子で利用の際のルールを決め、子供に守らせるようにしましょう。「ネット上に個人情報を載せない」「人の悪口を書き込まない」「ネット上で知り合った人と安易に会わない」など、基本的な注意事項を確認し、子供がちゃんと約束を守っているか定期的にチェックするようにしたいものです。子供が携帯電話・スマホを持つ必要が本当にあるのか、そのコミュニティーサイトを利用する目的は何か、利用の必要性についてもしっかり考えることが大切です。

フィルタリングの設定をしよう

子供が利用する携帯電話・スマホ・パソコンには必ず、有害情報へのアクセスを制限するフィルタリング設定をしましょう。無線LANのフィルタリングや、保護者が子供のアプリ利用を制限できる機能「ペアレンタルコントロール」などもありますので、利用しましょう。普段から、子供のネット利用の状況を保護者がきちんと把握しておくことが大切です。

もし、子供がネット犯罪に巻き込まれていることが分かったら、早めに学校に相談するなどの対処を取りましょう。問題解決のためには、いったんネット利用をやめさせたり、退会させる必要もあります。携帯電話やスマホ・パソコンを利用することは、様々なネット犯罪に巻き込まれる危険性があることを親子で確認しましょう。保護者もネットの知識についてしっかり理解しておくことが防犯に役立ちます。

【参考文献】
※熊本日日新聞平成26年6月20日総合版「人吉・高3殺害 ネット相談で知り合う」
※熊本日日新聞平成26年6月7日総合版「スマホ オンラインゲーム 子どもの無断決済 急増」
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