今回はちょっとびろうな話になってしまいますが、男女問わず悩んでいる人の多い痔の予防と改善方法のご紹介です。

辛いものの食べすぎで痔になるってホント?

よく、辛いものを食べた翌日は肛門がヒリヒリするという人がいますよね。そのため、辛いものを食べ過ぎると、肛門周辺の血管がうっ血して痔になりやすいという噂もありますが、実は、これにはかなりの個人差があります。

まず、辛い料理を常食しているタイや韓国の人には、日本人に比べて痔の患者がはるかに少ないという事実があります。日本人の中でも、辛いものを食べ続けても大丈夫という人もいれば、ワサビでも肛門が痛むという人もいます。

ただし、痔の患者には、もともと辛いものが好きだったという人が多いようです。個人差はあっても、傾向として辛いものが肛門に刺激を与えるのは間違いなさそうなので、辛いものを食べるときには、自分の体質と相談してからにしましょう。

痔を予防できる食べ物は?

痔の大敵は便秘です。排便のときに痛むので便を我慢する→便秘になってますます痔を悪化させる、という悪循環に陥ってしまうのです。痔を予防するため、または症状を悪化させないためには、便秘を避けることも必要です。そのため、次のことを守りましょう。

  • 朝と晩に牛乳を飲み、水分を補給する。
  • 果物を毎日摂る。
  • 油は植物油を使う。

それでも便秘になるときは、次の方法を試してみてください。

  • 白米をやめて玄米にする。
  • 緑茶の代わりに漢方薬を専門店で煎じてもらって飲む。
  • ヨーグルトを食べる。

ツラ〜イ排便痛を和らげるには?

痔には、いぼ痔・切れ痔・痔ろう・脱肛があり、それぞれに痛みや出血の量は違いますが、排便時の痛みのつらさはどの症状でも一緒です。その痛みを抑えるためには、次のことを意識して生活してみましょう。

  1. 食事のとき、水分・脂肪・繊維食品を多く摂って、軟らかい便が出るように努める。
  2. 日頃から適度な運動をして胃腸をよく動かし、消化器の働きを活発にして排便時間を短くする。
  3. 肛門を清潔に保つ。痛くて紙でしっかり拭けないときは、お湯で洗うか、すぐに入浴して清潔にしておく。
  4. 飲酒を控えめにする。

この4つのポイントを守れば、痛みはかなり和らぎます。

座薬と湿布薬、それぞれの使用上の注意とは?

市販されている痔の薬には、座薬と湿布薬があります。
座薬は必ず排便後に使用しましょう。腸に便が残っていると、便に混じって効果が落ちることがあります。一方、湿布薬には、すぐ冷えるという欠点があるので、湿布の外側に油紙かビニールをあてがい、その上からカイロを添えておくと、長時間使えます。

薬が苦手という人に!

入浴も、血行がよくなってお尻も清潔になるので、痔の痛みを和らげるのに有効な手段です。特に冷え込みの激しい冬は、痔の痛みが激しくなりやすいので、朝から入浴してお尻を温めるとよいでしょう。

また、お尻の穴をキュッとすぼめる体操を1日4〜5分続けると治ってしまう人もいるといいます。薬よりもこの体操のほうが断然効果があったという声も多いようですので、薬がどうも苦手という方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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