ぽつぽつ言葉も出始める2歳児向けの絵本とは、どんな絵本でしょうか?

ストーリーの込み入った長いお話を読んで聞かせるのは、まだちょっと早い。でも、単純なお話だったらきっと大丈夫。喋ることはできなくても、パパやママの言葉はかなり理解できているのです。

そんな2歳児向けの絵本を集めてみました。

もこもこもこ(谷川俊太郎 作、元永定正 絵)

もこもこもこ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)

1〜2歳児に大人気の絵本です。
抽象的な絵が展開されます。何かが「もこ」「もこもこ」、「にょき」「にょきにょき」と大きくなり、落ちたり膨らんだり、弾けたり……。

シンプルな絵と「ぽろり」「ぷうっ」「ぎらぎら」など、擬音語や擬態語だけで構成されていて、絵に関する説明は全くありません。
正直大人が見ても「?」となることが多い絵本なのですが、不思議と小さいお子さんには人気で、気に入ると擬音語をそのまま覚えたりして何度も読みたがります。

子供の感性に寄り添ったところは流石だと思わせる絵本です。

いやだいやだ(せな けいこ 作)

いやだいやだ (いやだいやだの絵本 3)

1969年発売の人気シリーズ「いやだいやだの絵本」の1冊です。
2歳前後になると、子供の第一反抗期が始まります。自己主張も強くなり、少しでも気に入らないと「いやだ!」と叫んで大騒ぎ。この時期の子育ては大変です。

そんな2歳児に、自分がやっていることはどんなことなのか、客観的に見せてくれるのがこの絵本です。2歳児の反抗期に日々悩まされているお母さんは、力いっぱい読むことで気持ちがスッキリする効果もあります。

2歳児のお子さんがこの本を読んで、相手の気持ちを考えるきっかけになれば幸いです。

きんぎょがにげた(五味太郎 作)

きんぎょが にげた (福音館の幼児絵本)

子供が大好きな絵探しの絵本です。
パッと見ていかにも楽しそうな絵本なので、図書館でも小さいお子さんに人気です。

金魚鉢から逃げ出した金魚が、思いがけないような場所に逃げたり隠れたり……。まだあまり言葉が喋れない2歳児でも赤い金魚を見つけると、「ここ!ここ!」と指差して喜んでくれます。

金魚以外にもいろんな絵が描いてあるので、金魚探しに慣れたら「時計はどこ?」「風船はどこかな?」などとやって遊べます。

はらぺこあおむし(エリック・カール 作)

はらぺこあおむし エリック=カール作

エリック・カールの代表作をご紹介します。
明るい色彩と可愛らしい絵、楽しいしかけで人気の絵本です。

卵から生まれた「あおむし」がいろんなものを食べてさなぎになり、蝶になります。
「あおむし」が食べたリンゴやイチゴに穴が開いているしかけが、小さい子に人気です。曜日や数字について、楽しみながら学ぶことができる点でも優れた絵本です。

人気の絵本なので、絵本のサイズについても、持ち歩きしやすい小さなサイズから、幼稚園などで読み聞かせするのに最適な大きなサイズまでいろいろあります。好きなサイズを選べるのが嬉しいですね。

ねないこ だれだ(せな けいこ 作)

ねないこだれだ (いやだいやだの絵本 4)

「いやだいやだの絵本」シリーズからもう1冊ご紹介します。
表紙にはおばけの絵。「とけいが なります ボン ボン ボン……」。9時になって、「こんな じかんに おきているのは だれだ?」と脅かすようなセリフが続きます。

2〜3歳になるとこの絵本の怖さが分かるようで、読むと震え上がって一直線にお布団へ。おばけに連れて行かれた子供がどうなったのか、結末が描かれていないのも怖い!

夜更かししてなかなか寝ない子におすすめですが、効果がありすぎるので、繊細なお子さんにはあまりおすすめしません。

あがりめ さがりめ(ましま せつこ 絵)

あがりめ さがりめ―おかあさんと子どものあそびうた

「いっぽんばし」「げんこつやまの たぬきさん」「だるまさん」などなど……。昔懐かしい有名なわらべ歌の数々が収録されています。絵で手遊びや体の動かし方が表現してあるので、見て歌って、分かりやすい内容になっています。

近年はわらべ歌をお子さんに歌ってあげるお母さんが減ってきていると言われています。しかし、小さいお子さんは手遊び歌やわらべ歌が大好きです。是非、お子さんと一緒に歌って、遊んであげて下さい。大好きな歌を歌うことは、言葉を覚える良い機会にもなります。

どうぶつ いろいろ かくれんぼ(いしかわこうじ 作)

どうぶついろいろかくれんぼ (これなあに?かたぬきえほん)

楽しい「かたぬき」絵本です。
シンプルでカラフルな絵が子供に人気です。ページをめくると一面黄色の中に目、鼻、口。「だれかな?」。次のページでライオンだと分かります。赤、青、緑などの色の知識とともに、英語の記載もあり、「かたぬき」以外にも盛りだくさんなところも魅力です。「だれかな?」と想像することで、子供の想像力も育まれます。

頑丈な厚紙でできているのも小さい子におすすめな理由です。
シリーズとして『のりもの いろいろ かくれんぼ』『くだもの いろいろ かくれんぼ』などもあります。

かさ さしてあげるね(はせがわせつこ 文、にしまきかやこ 絵)

かさ さしてあげるね (0.1.2.えほん)

「0.1.2えほん」シリーズの1冊です。このシリーズでは、赤ちゃんのための月刊絵本「こどものとも0.1.2」の中から好評だった作品を刊行しています。

子供は雨が大好き。雨が降ると、とっておきの長靴を出して、傘を持って外に出たがるほどです。きっとこの絵本に登場する男の子も、そんな雨が大好きな子供の一人だと思います。ぞうさんやキリンさん、ありさんが雨に濡れていると、「かさ さして あげるね」と傘を差し出す男の子。傘に入れてもらった動物たちはとっても嬉しそうです。

動物たちの大きさに合わせて大きくなったり小さくなったり、なが〜くなったりする傘にも注目です。「ピッチャン パッッチャン」や「ピロリン ポロリン」など、特徴的な雨音の表現も面白く、小さいお子さんに人気の絵本です。

子供たちが雨の日にこの絵本を思い出して、優しい気持ちになってくれると嬉しいですね。

まる、しかく、さんかく(ディック・ブルーナ 文・絵)

まる、しかく、さんかく (こどもがはじめてであう絵本 かたちセット) (ブルーナのたのしいべんきょう (1))

『ちいさなうさこちゃん』など、「ミッフィー」のキャラクターで有名なディック・ブルーナの絵本をご紹介します。

まず、赤く塗られた「まる」が登場して、次にボールやお皿など、丸い物の絵が色々示されます。同様に「しかく」と「さんかく」の形の物が示され、こんなものが四角だったり三角だったりするんだね、ということが表されています。

シンプルで、色の配色も分かりやすく、小さいお子さんにおすすめの絵本です。形や色を覚え始めた頃のお子さんに、楽しみながら学習する機会を与えてくれます。慣れてきたら、「部屋の中で丸い物をどこかな?四角い物はあるかな?」とクイズを出してみても楽しいですね。

ディック・ブルーナの絵が好きになったら、絵本に親しむ良い機会です。たくさんあるブルーナの絵本を好きなだけ読んであげましょう。図書館で借りて読むのもいいですね。

あかい ふうせん(イエラ・マリ 作)

あかいふうせん

作者はグラフィック・アートの面から優れた絵本を発表しているイタリア人です。
表紙は緑の背景に補色の赤という、人の注目を引きつける配色デザインです。

本を開くと「あかい ふうせん」以外は色がなく、人も木も、草花も背景と化しています。ただ、真っ赤な風船が風に吹かれていろんな形に変化していく、その様子が描かれています。

この絵本には文字が一切ありません。デザインだけで、人の心に強い印象を残す絵本です。流れるように形を変えていく「赤」に、読者はひとつの映像を見せられているような、不思議な感覚に陥ります。

文字やストーリーがあるわけではないので、幅広い年代におすすめできる絵本です。ただただ、絵の力に圧倒されてしまいます。

ふんわりあかちゃん(マンデー・スタンレイ 作・絵、すずきゆりいか 文)。

ふんわりあかちゃん (布のおにんぎょうあそびえほん

布で作られた絵本をご紹介します。
やわらかい手触りが赤ちゃんに優しく、軽くて安全な絵本です。布で作られているので、汚れたら洗うこともできます。

この『ふんわりあかちゃん』はヨーロッパで大人気の布絵本です。絵本にひもで赤ちゃんの人形が縫いつけられています。絵本を開くと、その人形をママの背中や、椅子、お風呂などのポケットに入れることができます。絵本を使って人形遊びができる素敵な仕掛けになっているのです。

赤ちゃんはお母さんと一緒に遊んでください。2〜4歳くらいになると、自分で好きなようにおままごとして遊べるでしょう。
きっと、おままごとが大好きな女の子のお気に入りの絵本になります。

まるくて おいしいよ(こにし えいこ 作)

まるくて おいしいよ (0.1.2.えほん)

丸い形は小さい子供たちに人気です。もちろん、ドーナツやクッキーなど、美味しいお菓子も子供たちは大好き。
この絵本には「まるくて おいしい」食べ物がたくさん載っています。それだけで小さい子供たちには大人気の絵本です。

赤や黄色、大小様々な丸のシルエットが並び、「これ なあに」と見る人の想像力をかきたてます。2〜3歳のお子さんには、数を数える練習にも良いでしょう。
厚紙でできているので破れにくく、小さいお子さんに安心して手渡せます。

編集後記

いかがでしたか?
2歳児にも分かる簡単なストーリーの絵本、大好きな食べ物や動物の絵本、色や形を楽しむ絵本……。様々な分野の絵本を紹介してみました。この中に、気に入っていただける絵本があれば幸いです。

もし、お子さんの反応がいまいちでしたら、時期をずらしてもう一度読んであげて下さい。お子さんの成長とともに理解が深まり、興味を持ってくれるタイミングが来るかもしれません。また、お子さんが大好きになった絵本は、何度でも読んであげて下さいね。

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