子供の自殺を防ごう 〜不登校と学校以外の選択肢について考える

2015年に自殺した中学生は102人、高校生は241人もいます。また、夏休み明けの9月1日は、18歳以下の自殺者数が1年間で最も多い日と言われています。

学校に行くのが苦しく、長期休暇明けに大きなプレッシャーを感じる子供が多いことが分かります。
今回は、子供の自殺を防ぐためにできることは何か、不登校と学校以外の選択肢について考えます。

スポンサーリンク

不登校とフリースクール

統計では、2013年に未成年の547人が自殺しています。18歳以下の日別自殺者数は9月1日が突出しており、次に4月など春休み明け前後が多くなっています。また、2014年度調査によると、不登校の小中学生は約12万3千人、高校中退者は約5万3千人に上ります。

義務教育の小中学生全体の1.21%が不登校ということになりますが、そのうち4千人ほどがフリースクールなど民間施設に通っています。

フリースクールとは、不登校や引きこもりの子供に勉強を教えたり、居場所を提供したりするところです。公的な財政援助などは基本的にありません。現在、不登校の子供が減らない中、フリースクールを義務教育制度の一環と位置づけるかどうか、様々な議論がなされています。

相談先を見つけよう

小中学生の自殺の原因・動機で多いのが、男子学生は「家族からのしつけ」「学業不振」「学友との不和」などで、女子学生は「親子関係の不和」「家族からのしつけ」「学友との不和」などになっています。いじめを苦とする自殺もありますが、家庭生活に起因する動機が意外に多く、家庭環境の在り方について考えさせられます。

親にも相談できず、追い詰められている状況なら、外に助けを求めましょう。子供のための電話相談窓口があります。
(「18さいまでの子どもがかける電話チャイルドライン」Tel. 0120-99-7777)

その他、それぞれの自治体で、SOSダイヤルや教育相談室などの相談窓口があるはずです。会って話す勇気がないなら、まず電話してしましょう。

高校生になると、うつ病や進路に関する悩みが理由の自殺が増えます。いじめやうつ病、学業不振で悩んでいる場合は、親や担任の先生、スクールカウンセラーや保健室の先生などに相談してみましょう。

学校以外の選択肢を考える

いじめやうつ病が原因で子供が学校へ行きたがらないとき、親が無理をして登校させようとすると、子供を精神的に追い詰めてしまうことがあります。日本では不登校が許されない、マイナスイメージが強い雰囲気がありますが、大切なのは本人の気持ちです。どうしても学校に適応できないのなら、学校以外の選択肢を親子で考えましょう。

近年、不登校後の進路状況に改善が見られます。中学3年生で不登校だった人を対象にした追跡調査(文部科学省)では、卒業5年後時点で19%が大学に進学しています。専門学校など、何らかの学校に通っている人も46.7%と増えています。

不登校などで学校へ行かなかった人が高卒資格を取るためには、色々な選択肢があります。独学で勉強できるなら、毎年8月と11月に実施している「高等学校卒業程度認定試験」を受けることです。満16歳以上であれば受けられます。国語、数学、英語、世界史など8〜10科目あり、数回に分けてチャレンジすることもできます。

独学では難しいと思うなら、高認予備校もあります。その他、通信制高校やサポート校、単位制高校、フリースクールなどがあります。ほとんど登校する必要がない代わりに自己管理が重要な通信制高校や、一般の高校と同じように授業が組まれるサポート校など、様々です。自分に合った方法を選び、高卒資格を取れば、不登校であったとしても大学受験が可能になります。

【参考文献】
「学生・生徒等の自殺をめぐる状況」平成27年版自殺対策白書
※熊本日日新聞総合版平成28年8月30日「夏休み明け 子の命守れ」
※熊本日日新聞総合版平成28年2月5日「フリースクールめぐり議論」
※熊本日日新聞総合版平成28年5月10日「高卒資格 中退者にも道」
※熊本日日新聞総合版平成26年7月20日「不登校中学生 大学進学3倍」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

スポンサーリンク

ピックアップ記事

2014.12.21

備蓄食料や備蓄飲料の消費と収納法は?

「備蓄食料」「備蓄飲料」、どうしてますか? 「置く場所がないのであんまり気にして…

おすすめ記事

おすすめ本

ページ上部へ戻る