「小さい子にテレビを見せるのは良くない」「あまりテレビばかり見せていると発達が遅れる」など、子供へのテレビの悪影響を心配する親御さんも多くいます。

でも、家事で忙しいとき、ついついテレビに子守してもらっているというご家庭も多いはずです。

実際のところ、子供へのテレビの影響はどんなことが考えられるのでしょうか。現在分かっていることをまとめました。

年齢にふさわしい番組を選ぼう

NHKの「“子どもに良い放送”プロジェクト」の研究では、子供がテレビやゲームなどとどう接触しているのか、子供のメディア視聴がその後の成長にどんな影響を与えるのか、同じ子供たちを0歳から継続して追跡調査しています。調査は2003年から始まり、現在も続けられています。

その研究によると、テレビの番組内容は、子供の年齢にふさわしい教育的内容であればポジティブな影響があり、暴力的だったり性的な内容であればネガティブな影響があるということです。

児童期に暴力をふるうような攻撃的な映像を見ると、攻撃的な行動が増えるなどの悪影響があると言われています。その一方で、幼児の発達段階にふさわしい教育番組を見せると、子供の言葉の発達を促したり、想像力・認知能力を高めたりするという研究結果があります。テレビが一概に悪いとは言えず、子供にテレビを見せるなら、子供の年齢や発達に合った番組を選ぶことが大切だということが分かります。

大切なのはコミュニケーション

テレビを長時間見せれば見せるほど悪影響がありそうですが、意外なことに、テレビの視聴時間の長さが子供の問題行動に結びつくという因果関係はみられない、という分析結果が出ています。

乳幼児の発達に大きな影響を与えるのは、絵本読みや外遊びを通した人とのコミュニケーションであり、テレビ視聴が子供の成長に与える影響はそれほど大きくないようです。

一般的に乳幼児期にテレビ視聴が長くなると、親と関わる時間が減る傾向があり、そのために言葉や対人的なコミュニケーションスキルの発達に影響を及ぼす可能性があると心配されています。テレビからの情報は一方的なので、コミュニケーション能力の発達を促すにはふさわしくありません。

しかし、テレビを長時間見ても見なくても、絵本を多く読んでいる子供であれば子供の語彙量は増えます。また、テレビを子供1人で見せるのではなく、親子で見て感想を言い合うなどするなら、テレビもコミュニケーションのひとつになります。

大切なのは、テレビを見る見ないに関係なく、一日のうちで親子のコミュニケーションの時間をきちんと取っているかどうかです。コミュニケーションの時間が取れているなら、忙しい時間帯にテレビに子守をさせるのは、特に悪いことではないでしょう。親に時間と心のゆとりができるのですから、プラスの面が大きいかもしれません。

遊びのバランスを考えよう

長時間のテレビ視聴やゲームで心配なことは、子供が運動不足になりがちなことや、肥満になったり、視力が低下したり、姿勢が悪くなったりする恐れがあることです。夜遅くまでゲームをして睡眠不足になり、生活リズムが崩れることもあります。

幼児期の発達には外遊びは欠かせません。生活をチェックしてテレビ視聴の時間が長いときは、子供の発達に必要な他の遊びもしているかチェックしましょう。
外遊び、おままごと、積み木やブロック、お絵かき、工作など、テレビやゲーム以外に夢中になれる遊びを増やしましょう。

子供の健全な発達のためにも、コミュニケーションを重視し、遊びのバランスを考えながら、上手にテレビと付き合っていきましょう。

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