人間の脳が最も発達する時期は、誕生から3〜4歳頃までと言われています。2歳はとても重要な時期。遊びを通して刺激を与え、脳と体の発達を促してあげたいですね。
体をいっぱい動かそう
公園などに連れ出して、体を使った外遊びをいっぱいさせてあげましょう。走ったり登ったり、ちょっと高いところからジャンプしたり、すべて楽しい遊びです。平均台があったら、保護者が傍について渡る練習をしてみましょう。バランス感覚が養われます。最初はお子さんの手を繋いであげると良いでしょう。
何もない地面に丸を描いて、ケンケンパするのも良い遊びです。練習して、リズミカルに跳べるようになりましょう。できなくても、体の発達とともにだんだん上手になっていきます。
音楽に合わせて踊るのも楽しい遊びです。難しい振り付けは気にせず、自由に踊らせてあげましょう。リズムを取ったり、歌ったりすることが子供は大好きです。
家の中でできる遊び
2歳はどんどん言葉を覚えていく時期です。大きな絵が分かりやすい「ひらがなカード」などを使って、動物や果物などの名前を覚える練習をしましょう。語彙がどんどん増えていきます。慣れてきたら、野菜や動物、花などを分類して、同じ仲間として教えてあげると良いでしょう。
簡単なパズルならできるようになりますから、最初は2〜3ピースの簡単なものから始めて、慣れてきたらもっと難しいものにチャレンジしましょう。その他、色を見分けたり、○△□を区別したり、数を数える練習をしましょう。折り紙を切って○△□を作ったり、トマトやイチゴを食べるときに数を数えたりするのを習慣にすると、自然と子供は覚えていきます。
手先が器用になる遊びには、手でシールを貼る、ピンセットで小さなものをつまむ、ビーズを通すなどがあります。お子さんが好むものを選んでやらせてみましょう。ハサミの練習や、切った折り紙をのりで貼る練習なども、工作遊びと思って親子で一緒に楽しみましょう。
2歳を過ぎたら、最初は大きめのボタンを使って、ボタンのつけ外しの練習をしましょう。慣れてきたら、着替えの際のボタンのつけ外しにチャレンジしてみましょう。最初は時間がかかって大変ですが、親御さんは頑張って付き合ってあげましょう。
気を付けたいこと
子供の成長は個人差が大きいものです。他の子供と比較することなく、そのお子さんの成長に合わせて、その子のペースでやってあげましょう。最初はできなくても、毎日繰り返すことで少しずつ進歩していきます。辛抱強く見守ってあげましょう。できたらいっぱい褒めてあげることが大切です。
嫌がることは無理強いしてはいけません。そのことが嫌いになってしまいます。いろいろ一緒にやっているうちに、その子の好みや興味の対象が自然と分かってきます。親子で楽しんでいろんなことにチャレンジし、お子さんの個性を伸ばしてあげましょう。
【参考文献】
※『2〜3才からの脳を育む本』久保田競、主婦の友社、2009年