近年、「百日咳」にかかる大人が増えているといいます。「百日咳」は感染力が強く、乳児が感染すると重症化の恐れがあります。感染源となる大人の「百日咳」を減らすにはどうしたらよいのでしょうか。

「百日咳」とはどんな病気?

「百日咳」は、風邪のような症状で始まり、だんだん咳が強くなる病気です。けいれんするような激しい咳や、息を吸うときにヒューと音が鳴るなどの特徴的な症状があり、それが何週間も続くため体力を消耗します。

「百日咳」は、百日咳菌による感染症で、咳やくしゃみで周囲の人に感染します。感染力は強く、免疫がない人の集団に患者が1人入ると、16~21人にうつすといわれます。インフルエンザの感染力は2~3人ですから、百日咳の感染力の強さが分かります。

乳児がかかると重症化し、命の危険がある病気です。予防接種が始まる前は、国内で百日咳による死者が年8千人も出ていました。

「百日咳」のワクチン

「百日咳」の予防にはワクチンが有効です。現在、「百日咳」ワクチンは定期接種となっており、生後3カ月から計4回の接種を原則無料で受けられるようになっています。

しかし近年、大人や小学生に「百日咳」の患者が増えています。1970年代など「百日咳」ワクチンの接種率が低い時期もありますが、乳児の頃予防接種を受けていても、感染する人が増えているのはなぜでしょうか。

ワクチンの中には、接種後数年経つと効果が低下するものがあり、「百日咳」ワクチンの場合、4~12年で効果が急激に低下することが分かってきました。

このため、11、12歳対象の二種混合ワクチンに「百日咳」を加え、予防効果を高めることが厚労省で検討されています。

予防のためにできること

「百日咳」は、ワクチンを打っていない赤ちゃんがかかると重要化しやすい病気です。肺炎や脳炎を発症し、死亡する場合もあります。特に生後6カ月未満は要注意です。

生後3カ月になれば定期接種で「百日咳」ワクチンを受けることができますので、時期になったらなるべく早く受けましょう。

現在、11、12歳で定期接種になっているのは二種混合(ジフテリアと破傷風)だけですが、任意接種なら「百日咳」を加えた三種混合ワクチンを接種できます。「百日咳」ワクチンの抗体は小学校入学前に低下することが分かっているため、就学前に任意接種を受けることも可能です。

海外では既に、就学前と11~12歳の時期に「百日咳」ワクチンを追加接種するスケジュールに変更になっています。アメリカでは大人向けのワクチンが承認され、赤ちゃんと接する機会が多い人への接種が推奨されています。

日本では対応が遅れ、「百日咳」に感染するリスクは高いままです。これから赤ちゃんが生まれる予定のご家庭や、乳児がいるご家庭では、周囲の家族が予防接種を受けておくことで、免疫がない乳児への感染を防ぐ効果があります。

百日咳、破傷風、ジフテリアを含んだ三種混合ワクチンは、以前は子供専用でしたが、2016年から成人向けとしても国の承認を受けました。希望する方は医療機関で相談してみましょう。

参考文献
※熊本日日新聞2018年9月21日「流行防ぐ ワクチン接種」
※熊本日日新聞2017年10月27日 大人の「百日ぜき」要警戒
こどもとおとなのワクチンサイト
Know VPD! - ワクチンで防げる病気(VPD)を知って子供たちの命を守る
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