「断捨離」がブームになって以来、モノを捨てることは良いことという雰囲気が世の中に浸透してきているように思えます。
片付けや整理整頓のためにはまずいらないモノを捨てるところから、という考え方が一人歩きし、捨てるという行為にだけスポットが当たってしまっているのかもしれません。
捨てられないのは悪いこと?
必ずしも、要らないモノを徹底的に排除するのが良いこととは限りません。災害などに遭った時には、なかなか捨てられなかったモノや、過剰に買い込んであったモノに命を救われるということもあるかもしれないのです。
必要最低限のモノで暮らすことへの憧れは、何でも手に入る豊かな生活ができているからこそ抱ける願望とも言えます。
捨てたその先のことも考えよう
モノを捨てても自分の目に触れない場所へ移動したというだけで、その先は、廃棄によって環境に負担をかけたり、より多くの税金を使って処理したりすることになります。
ゴミは極力出さないに越したことはありません。リメイクやリユースができるモノならするべきだし、使ってくれる人がいるなら使ってもらうべきです。
ハードルの低い気楽な方法で
しかし、オークションやフリーマーケットなどは、手間がかかる上にお金が絡む分ハードルが高く感じられてしまいます。
もっと気楽にモノを循環させるには、玄関に不要品を入れたカゴを置いて来客に自由に持ち帰ってもらったり、仲間同士で不要品を持ち寄って物々交換会を開いてみたりするのも効果的ではないかと思います。
本来の意義を見失わずに
よりシンプルな暮らしを求めること自体は良いことだと思います。しかし、モノを捨てるという行為にとらわれすぎて、断捨離が持つ本来の素晴らしい意義を見失うことがないよう、臨機応変に対応していくことが大切なのではないでしょうか。
参考サイト
あえて「捨てない」片付け3つの極意 [時短生活] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/388306/