重曹を普段のお掃除に取り入れるにはその性質を知っておくと便利です。
重曹の本名は、炭酸水素ナトリウム。人体に無害なミネラルで、食用のものは、ふくらし粉や、胃薬にも使われてきました。
その性質は、水にとけにくいこと。そのため、重曹水を作るときに重曹をたくさん入れて濃度を高めても、汚れを落とす力はあまりかわらないのだとか。(ただし、水溶液が60度以上になった場合、重曹は水により多く溶けて強アルカリ性になるので、素手で触れるには注意が必要です。)
水に溶けにくいうえ、粒子が細かいので、研磨作用があります。シンクの掃除など、スポンジや布に直接つけて、クレンザー代わりに使用することができます。
また、弱アルカリ性のため、軽い油汚れを乳化させたり、皮脂などのタンパク質系の汚れを分解させることができ、酸性のものは中和させる働きがあります。吸水性もあるので、靴箱などに消臭剤として置いたり、排水溝の掃除におすすめです。
発泡性もあり、水溶液を加熱したり、お酢やクエン酸などで中和すると二酸化炭素が発生するので、キッチンや浴室の掃除、なべの焦げ付きなどに向いています。
普段使いでは、水200〜300ミリリットルあたり重曹大さじ1を振り入れて、重曹水を作っておくと手軽に使えて便利でしょう。
一方、重曹単体では、水垢やアンモニア臭(アンモニアはアルカリ性なので、中和できない。)が苦手で、洗濯にも向きません。使う場合は石けんや洗剤などと併用して使います。
使う場合は洗剤に対してカップ1の重曹を。重曹を上手に使って、お掃除を楽しいものにしたいですね。
参照サイト
重曹 - 石鹸百科
http://www.live-science.com/honkan/partner/bicarbonate.html
重曹とは - [科学]生活
http://life.k-solution.info/2010/07/_1.html