親の立場からすれば、兄弟・姉妹には仲良くしてほしいと思うのは当然ですが、現実にはなかなかうまくいかないことも多いです。きょうだいでしょっちゅう喧嘩していたり、片方が一方的にいじめるような様子が見られたら心配になりますね。

今回は、きょうだいを育てる上で親が注意すべきことについて考えます。

きょうだいの仲が悪くなる原因は?

きょうだい喧嘩の根底には、「親の愛の奪い合い」があります。まだ保護を必要とし、一人では生きていけない子供たちにとって、親の愛はまさに死活問題です。小さい子はよく親に向かって「私ときょうだいのどっちが好き?」と答えられない質問をしますが、子供たちはきょうだいが自分のライバルであることを本能的に意識しているのです。

そのため、親としてやってはいけない禁止事項があります。それは、きょうだいのどちらかをひいきすることと、きょうだいを比較して一方を褒めたりけなしたりすることです。差別されたと感じた子は、嫉妬と憎悪をふくらませ、大人になってからも親やきょうだいとの関係がこじれやすくなります。きょうだいと比較されて貶められた子は深い劣等感を抱き、その後の人間関係にも悪影響が出ます。

特に2人きょうだいは関係が悪化しやすいので注意が必要です。きょうだいが3人以上であれば他のきょうだいが仲裁に入ったり、緩衝材の役目を果たしてくれることもありますが、2人きょうだいは利害が対立しやすくなります。

親が注意したいこと

親はきょうだいを比べる気持ちはなくても、何気ない一言が子供を傷つけていることがあります。容姿や成績、スポーツなど、褒められることの多いきょうだいはあまり意識しませんが、褒められることの少ないきょうだいの心中は複雑です。

親としてどう接してよいか迷ったら、自分が子供の頃を思い出しましょう。親に言われて嫌だった言葉や、嬉しかった言葉がたくさんあるはずです。思い出して意識するだけで、子供への言葉のかけ方が変わります。

きょうだいはそれぞれ、個性も得意分野も異なります。それぞれの良いところを見つけて褒めてあげましょう。

親の愛情や手間がきょうだいの誰かに偏ると、きょうだい間で感情のトラブルが起きやすくなります。きょうだいが赤ちゃんだったり、病気だったりして世話が必要な場合でも同じです。

きょうだい全員に等分に時間をかけることが不可能でも、きょうだいそれぞれが親の愛情を確信できるように心を配ることができればトラブルは減ります。普段なかなか一緒にいられない子がいたら、休みの日に母親と1対1で過ごせる時間を作ってあげましょう。きょうだいの前では言えない本音を語ってくれるかもしれません。

心のゆとりが大切

夫婦仲が良く、親子関係が良ければ、きょうだい間のトラブルは起きにくいといわれます。そのためには家族1人1人の心のゆとりが大切です。

子供は小学生にもなると、学校でのトラブルや思い通りにならないイライラを家に持ち帰り、きょうだいにぶつけてしまうことがあります。ストレスが溜まっていて、ちょっとしたことでも爆発してしまうのです。

本人は悪いことをしている自覚があるので、その事実を言ってもはじまりません。親としてはその子が抱えるトラブルの解決に尽力を尽くしましょう。既に頑張っていて気持ちがいっぱいいっぱいになっている子を責めすぎないようにしたいものです。

その子が少し冷静になるのを待って、八つ当たりされたらどんな気持ちになるか?自分が言っていることは理不尽なことではないか?と考えさせ、自分を客観視できるよう、時間をかけて指導していきましょう。

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