近年、晩婚や出産年齢の高齢化に伴い、子供が成人になる前にがんになる患者が増えています。

仕事と育児とがんの治療。子どもへどう伝えるか?子どもの世話を誰に頼めばよいか?
など、親は多くの悩みを抱えることになります。

今回は、子育て世代のがん患者が抱える課題と、がんになった親を持つ子ども達の心のケアについて考えます。

子育て世代のがん患者の増加

国立がん研究センターによると、18歳未満の子がいる親で、新たにがんと診断される患者は年間5万6千人以上です。親ががんと診断されたときの子ども達の平均年齢は11.2歳となっています。

親が抱える悩み

子育て中にがんと診断された母親や父親は様々な悩みを抱えます。

  1. 子どもへの告知をどうするか。
  2. 具体的にどこまで子どもに知らせればいいのか。
  3. 子どもの生活への影響、子どもの世話を誰に頼むか。
  4. 子どもが精神的に不安定になった。
  5. ストレスで子どもが不登校になった。
  6. 周囲の人にどこまで知らせるか。

実際、治療や生活のことで心の余裕がなくなり、子どもにがんのことを言いそびれる親は多いといいます。子供が幼いので言っても分からないだろうと判断する親もいます。しかし、子どもは敏感に家庭で起こっている変化を察知し、はっきり理解でいないまま不安を募らせてしまいます。

2018年5月末現在、1777名が登録しているという、子育て中のがん患者のための交流サイト「キャンサーペアレンツ」で実施されたアンケートがあります。そのアンケートでは、子どもにがんのことを「伝えなければ良かった」と思った方は0%だったそうです。逆に、子どもに伝えて親子の関係性が良くなったと感じている方は約30%です。

この回答では、母親より、父親の方が子どもに伝えない傾向がありました。また、男性は医師と家族以外には相談できる相手があまりいない状況であるという結果が気になります。今後は、男親に対する相談体制の充実が望まれます。

交流サイトやチャイルドサポート

子育て世代のがん患者を対象とした交流サイトがあります。各地で交流会も開かれていますし、親ががんの子のための支援プログラムもあります。聖路加国際病院など、一部の医療機関ではがん患者の子どもを対象としたサポートプログラムも充実しています。

ストレスを溜めこまないためにも、がん患者やその配偶者、子ども達が安心して不安を吐きだせる場、本音で感情を出せる場が大切です。子ども達も、親には言えない気持ちを交流会のスタッフに打ち明けることができます。同じ境遇の子ども達同士だからこそ話せることもあるでしょう。

子どもががんについて学び、つらい気持ちに対処できるようにサポートしていくプログラムもあります。

周囲の人にどう知らせるか

末期になれば死が避けられないこともあるがん。亡くなる直前まで子どもに告知しないままだと、その子は親が亡くなった後大きな心的ダメージを負うことになります。がんの治療を開始し、具体的に今後の治療方針が決まったら、早めに子どもへ伝え、がんという病気を正しく理解してもらいましょう。小さなお子さんには簡潔に伝えて、難しい話は省きます。子どもが持つ疑問にはできるだけ丁寧に答えてあげましょう。

子どもは生活の変化に敏感です。子どもの生活がこれからどう変わるか、お世話してくれる人は誰か、具体的に知らせてあげると不安が軽減します。

祖父母や仲の良いママ友、学校の担任の先生など、周囲で援助が得られそうな人に話して、できるだけ協力してもらいましょう。養護教諭や学年主任でも良いので、何かあったときに学校で子供をサポートしてもらえるように、事情を話しておく方が安心です。

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