幼稚園や保育園までは、子供が一人で外を歩き回ることはほとんどありません。

しかし、小学校入学を機に歩いて登下校するようになり、友達と外で遊ぶ機会も次第に増えます。時には子供が一人っきりの時間もできてしまうでしょう。

そんなとき不審者が現れたら、子供はどう対処するべきか、親子でしっかり話し合っておく必要があります。

ゲーム感覚でシミュレーションしよう

子供に真面目に説明しようとしても、なかなか真剣に聞いてくれるものではありません。小さい子供は集中力が短いですし、面白くないと思ったらすぐに興味を失ってしまいます。

そこでおすすめなのが、ゲームやクイズ感覚でシミュレーションすることです。子供が巻き込まれる犯罪のいろんな状況を説明し、「こんなときどうする?」と子供に考えさせます。難しい場合は答えを三択にして子供に選ばせる方法もあります。テレビニュースで子供が被害に遭う犯罪があったときも防犯を学ばせるチャンスです。どう対処すれば助かるか、親子で考えてみましょう。

入学や塾通いがスタートするなど、子供の行動パターンが変わったときは要注意です。実際に親子で通学や通塾のルートを歩いてみて、危険な場所がないか確認しましょう。

しかし、そこで安心してはいけません。時々子供に登下校の様子を聞いて、何か変わったことはないか確認しましょう。雑談のような会話で構いません。話を聞いているうちに、一緒に帰る友達が誰なのか、友達と別れて一人になる場所がどこなのか、知らない誰かに声をかけられていないかなどが分かってきます。子供が気付いていないだけで、トラブルの予兆と考えられる出来事が起こっているかもしれません。親が知ることができれば、対策を考えることができます。

不審者に声をかけられ、誘い出されそうになったときの便利な断り方があります。それは「ママに駄目ってい言われているから」です。犯罪者は子供の良心に訴えて言葉巧みに誘い出そうとします。子供が自分の責任で断るのは荷が重くても、「ママに言われたから」断るのは良心が痛みにくいものです。

いざというときは重いランドセルを捨てて逃げる、車の中から声をかけられて危ないと思ったら、その車の進行方向とは逆方向に走って逃げる(車はUターンが必要なので逃げる時間が稼げる)、人がいる方向に走って逃げる、大声を出すなどしっかり対処法を教えておきましょう。

防犯ブザーの選び方

防犯ブザーは音が大きいものを選びましょう。いろんな形やデザインのものがありますが、子供が操作しやすく、持ち歩きしやすいコンパクトなものがおすすめです。

ランドセルのフックやベルトに取り付けられるものを選び、子供の手がすぐに届く位置に取り付けましょう。できれば防水機能があるものが安心です。

防犯ブザーにはひもを引っ張るタイプやボタンを押すタイプなど色々ありますが、音を鳴らしても不審者に簡単に止められてしまっては意味がありません。その点、あらかじめ知っていないとブザー音を止められないタイプを選ぶと安心です。間違って作動してしまったときのために、止め方を練習しておきましょう。

もしもの時に電池切れだったり故障していては役に立ちません。定期的に音がちゃんと鳴るか、練習を兼ねてチェックするようにしましょう。子供が防犯ブザーの使い方に慣れて、すぐに使えるようにしておくことが大切です。

親子の信頼関係が大切

実は、防犯のためには親子の信頼関係が大変重要です。子供が小さい頃からコミュニケーションを欠かさず、しっかりした信頼関係を築いていれば、子供はいろんな出来事を親に話してくれます。

時には危ないことをしていて叱りたくなる気持ちも分かりますが、あまり叱りすぎると「もう親には言いたくない」と思って話してくれなくなってしまいます。そうなると、子供が危険な行動をしていても親は気づくのが遅れてしまいます。責めるのではなく事実を冷静に聞き、危ない行動は改めるよう導いていきましょう。

参考文献
※『子どもの防犯マニュアル』舟生岳夫、日経BP社、2017年
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