近年、授業中に肘をついたり、猫背になったり、姿勢の悪い子供が増えていると聞きます。なぜ、姿勢の悪い子供が増えているのでしょうか。

また、姿勢が悪いと子供の体にどう影響するのでしょうか。

姿勢が悪くなる原因

姿勢を正しく保つには筋肉が必要です。背筋をすっと伸ばした状態を維持するには、体幹がしっかりとしていて、背骨まわりの筋肉が発達している必要があります。つまり、姿勢が悪くなる大きな原因は筋力不足です。

外遊びをする子供が減り、室内でゲームをする子供が増えていることが、姿勢が悪い子供の増加に大きく影響しています。

運動不足になるだけでなく、スマホやゲーム機を使って長時間遊ぶと、どうしても姿勢が悪くなりがちです。ゲーム中、ずっと下を向いて画面を見ていると、首の筋肉に負担がかかります。その負担が肩や背骨にも影響し、体全体が歪む原因にもなります。

子供の姿勢が悪いと、どんな影響があるか

では実際、どんな悪影響があるのか見ていきましょう。

例えば猫背になると、肺や消化器などの内臓が圧迫され、働きが鈍くなります。呼吸が浅くなり、酸素を十分に取り入れることができなくなることから、疲れやすくなったり、ちょっとしたことでイライラしたり、授業に集中できないなどの悪影響が出ます。

姿勢が悪いと前傾姿勢になり、口が開きやすくなることから、授業中ポカンと口が開いてしまいます。口呼吸は、あらゆる感染症にかかりやすくなる問題があります。

内臓の働きも悪くなり、消化不良による腹痛や吐き気、便秘など体調不良を起こしやすくなります。肩や背骨周辺の筋肉が緊張することで血行が悪くなり、肩こりや腰痛、頭痛、めまいが起きやすくなります。筋肉が硬くなることで、つまづいて転びやすくなるなどの影響もあります。

成長期であることから、背骨にも悪影響が考えられます。姿勢が悪いと骨格が歪み、歪んだ状態で筋肉がつき、さらにどんどん歪んでいくことで身長が伸びにくくなる問題が起きます。

子供のうちに悪い姿勢が習慣づくと、癖になって大人になってもなかなか直りません。
体のバランスを整え、良い姿勢を維持することが、成長期の子供の体の発達のためにも大切です。

対策を考えよう

子供は、自分の姿勢が悪くなっていることに無自覚なことが多いです。まず、親がそれを指摘して注意を促しましょう。本人はよく分からないことが多いので、大きな鏡に横から見た姿を映して見せてあげたり、スマホで写真を撮って見せてあげると分かりやすいです。その上で、姿勢が悪いと体にどんな影響があるか説明しましょう。子供本人が自覚して、自分で注意しようという気持ちになるようしっかり伝えることが大切です。

正しい姿勢は、立ったとき、背骨の上に頭がある状態です。左右や前後にずれていないか確認しましょう。椅子の高さが合っていないと悪い姿勢になりがちです。座ったときに子供の両足がぺたんと床につき、膝が直角に曲がるのが丁度良い高さです。成長に合わせて調節してあげましょう。

軟らかいソファに深く座ると姿勢が悪くなりやすいので、背中にクッションを挟んで背筋が伸びるように工夫しましょう。ゲームをやるときも床やソファではなく、子供のサイズに合わせて調節した椅子に座るようにしましょう。正しい姿勢が保ちやすい子供用の椅子を購入するのも良いでしょう。

家でゲームばかりするのではなく、機会を作って外遊びに連れ出しましょう。子供に、体を動かす楽しさを知ってもらいましょう。全身をバランス良く動かすという点では水泳が特におすすめです。

室内では、バランスボールを使って遊んだり、足の指を使って物をつかむ遊びなどもおすすめです。裸足で歩いたり、足の裏を使うよう意識することが体のバランス感覚を育てます。

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