幼稚園の入園が近いのに、子供のトイレトレーニングがうまくいかなくてイライラ。オシッコはできるのに、ウンチがなかなかうまくできない……。トイレトレーニングに関する親御さんの悩みは様々です。今回は、そんな悩みの幾つかを取り上げて解決法を探ります。
オシッコはできるけど、ウンチができない
トイレトレーニングが進んで完了に近づいた頃に意外に多い悩みが、「オシッコはトイレでできるようになったけれど、なぜかウンチはオムツでしてしまう」というもの。ウンチがしたくなったらママから隠れて、こっそりオムツでやってしまうお子さんもいます。なんで?と叱りたくなる気持ちは分かりますが、なぜお子さんがトイレでウンチをしたがらないのか、まず理由を考えてみましょう。
自宅のトイレだと、小さなお子さんは足がぶらぶらしてうまくいきめないのかもしれません。足が床につくおまるにしたり、トイレにステップを置いて足の置き場を作り、お子さんがいきみやすい大勢を作ってあげましょう。
慣れてきたら、ウンチの後のお尻の拭き方を教えて、まず本人に拭かせるようにします。その後拭き残しがないか、大人が拭いてチェックしましょう。
夜のオムツの外し方
3〜4歳で昼間のオムツは完全に外れたけれど、夜は度々おねしょをするのでオムツがなかなか外せない。そんなお子さんはたくさんいます。
昼間は自分の意識があって尿意を感じることができますが、夜は尿が膀胱にたまっているか子供は分かりません。成長とともに夜間の尿の量が安定し膀胱が大きくなることで、おねしょをしなくなることがほとんどです。焦らずお子さんの成長を待ちましょう。
しばらくオムツをしたまま様子を見て、朝起きたときに濡れていないことが1週間ほど続いたら、オムツを外してみましょう。お布団が濡れると乾かすのが大変なので、防水おねしょシーツなどで濡れないように工夫しましょう。
5〜6歳でも10〜20%の子供がおねしょをしていると言われています。時間はかかっても自然にしなくなることがほとんどですが、場合によっては病気が隠れていておねしょが続くことがあります。気になる場合はかかりつけの医師に相談してみましょう。
うまくいかないときは……
毎日布パンツで頑張っているのにうまくいかない。畳の上でオシッコしてしまったり、天気が悪いのにお布団を濡らされてしまった。失敗続きでイライラして、思わず子供の頭を叩いてしまった……。そんなときは、一旦諦めてオムツを履かせましょう。
親がイライラ、ピリピリしているのは子供にも伝わります。恐怖心で萎縮してしまって、ますますうまくいかなくなってしまいます。
トイレトレーニングは失敗するのが当たり前です。また、オムツが取れるタイミングは個人差が大きいため、他の子と比較して焦らないようにしましょう。無理をせず気長に続け、ゆっくりその子の成長を待つ心のゆとりが欲しいです。
そのためには、親が頑張りすぎないこと。オムツに戻しても、できるだけトイレに連れて行ってあげれば良いのです。部屋や服が汚れない安心感から、かえってうまくいくかもしれません。市販のトレーニングパンツなども利用して、地道に続けていきましょう。
折りたたみミニステップ(トイレにステップ)
防水おねしょシーツ
【参考文献】
※『人に聞けない育児のちっちゃな悩み 解決BOOK』赤すぐ編集部、株式会社メディアファクトリー、2010年12月3日