胸がドキドキして、クラスのみんなの前で発表できない。

答えは分かっているのに、先生にあてられると頭が真っ白になって答えられない。

小学校に通い始めると、こんな悩みを抱えるお子さんが出てきます。

こんな「恥ずかしがり」にはどう対処したらよいでしょうか。

なぜ、「恥ずかしがり屋」になるの?

まず前提として、「いい結果を出したい」「失敗したくない」という思いが強いからこそ、ドキドキするのです。緊張するのは、真面目に授業を受けている証拠です。しかし、あまりに緊張が強すぎると、うまく発言ができなくなります。生来の特性もあるでしょうが、子供が「恥ずかしがり屋」になる原因は次のようなものが考えられます。

  1. 失敗の経験
  2. 保護者の過干渉
  3. 褒められた経験が少ない

周囲の人の評価はともかく、その子本人が大きな失敗だと思っている経験や、人から笑われて恥ずかしい思いをした記憶が、大きな恐怖となって自由を奪っていることがあります。同じ失敗を繰り返したくないために、委縮してしまっている状態です。

また、周囲の大人(保護者)の過干渉や過保護が原因となっていることがあります。例えば、子供が何か発言しようとしているのを待たずに遮って口出ししたり、子供が何かやろうとしているのを待たずに先回りしてやってしまう保護者がいますが、これは子供の成長にとってはマイナスです。

子供は自分でできなかった無力感を抱え、自分で考えるのをやめてしまったり、親に依存する傾向が強くなります。達成感が得られず、経験値が低いまま育ってしまうため、不安が強く、自己アピールが苦手になりがちです。一人で物事に立ち向かっていく自信も育たず、自立が遅れてしまいます。

三つ目の「褒められた経験が少ない」人は、大人になっても緊張が強くて人前に出るのが苦手だったり、職場の人間関係がうまくいかないなど問題を抱えてしまうことがあります。褒められた経験がないので自信がなく、他人の評価を強く気にする傾向があります。

親子で対処法を考えよう

一番大切なことは、子供が自分に自信をつけることです。それが、恥ずかしがり屋の克服に繋がります。子供の自信は、親に褒められ、認められることで大きく育ちます。子供の良いところを見つけて、褒め上手な親になりましょう。

例えば、その子の得意分野を伸ばしてあげることは大切です。ダンスやかけっこ、お絵かきや歌など、自信を持って自慢できることが何か一つでもあると、物おじせずに堂々と振舞えるようになったりします。

いきなり大きな目標を立てて頑張ると挫折しやすいので、小さな目標を立てて、ひとつひとつ達成していくようにしましょう。

人前でしゃべることが苦手なら、家族の前できちんと話す練習をしてみましょう。少し改まった雰囲気を作って、家族一人ひとり1分程度で良いのでテーマを決めてスピーチします。人前で話すことは慣れが必要です。順序立てた話し方を教えてあげることもできますし、親兄弟の話し方を聞いて学ぶこともできます。

注意したいこと

注意したいのは、親は褒めているつもりでも、子供は褒められた気がしていないことが多々あることです。他人と比較して褒めたり、親の価値観を押し付けたりしてはいけません。ネガティブな言葉を混ぜて褒めるのもやめましょう。また、うわべだけで褒めても、子供は大抵見抜きます。

おだてるのではなく、子供の頑張りを認めることが大切です。子供本人は気づいていない、子供のいいところを探して褒めるよう日々心がけると良いでしょう。そのためには、普段から子供のことをしっかり観察して、変化や成長に気付く目を持つ必要があります。

参考文献
※『お母さん精神科医の育児クリニック』 泉薫子 著、集英社、2018年
恥ずかしがり屋の子どもへのNG対処法とOK対処法 |ベネッセ教育情報サイト
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