小学生くらいになると、カードゲームに熱中する子供たちが出てきます。カードゲームの種類は多く、男の子向けも女の子向けもあり、幅広い年代の子供たちに人気です。
しかし、熱中するあまりたくさんのお金を注ぎ込んだり、友達とトラブルになるなど心配な側面もあります。カードゲームをする上でのルールや対策について考えます。
どんなトラブルが起きている?
一番多いのはお金のトラブルです。ゲームが有利になるレアカードは高額のことが多く、なかなか手に入りません。そのために親のお金を勝手に持ち出したり、万引きしたり、持っている友達から奪い取ったりするなどのトラブルが発生しています。
その他、近年は机上で遊ぶだけでなく、ゲームセンターにある機械を通して遊ぶものも登場しています。子供だけでゲームセンターに通いつめて親が知らないうちに遊び回ることが増えると、トラブルにも巻き込まれやすくなります。
親子でルールを作ろう
子供が「欲しい」と言うから漫然とカードを買い与えるのは危険です。親は、カードゲームに潜むリスクを知り、子供に買い与える前にしっかりルールを決めることが大切です。そのためには、それがどんなカードゲームなのか理解しておく必要があります。
以下、ルールの例を挙げます。
- カードゲームに使っていいお金は○○円まで(高額なカードは買わない)。
- ゲームセンターで遊ぶのは週1回(大人が付き添う)。
- 時間を決めて遊ぶ。
- カードは自分できちんと管理する。
- 学校では遊ばない。
参考にして、それぞれのご家庭でルールを作ってみましょう。守れなかったときは、カードを1ヵ月没収するなど、あらかじめペナルティを決めておくと良いでしょう。
「禁止」すると逆効果になることも
どうしても遊びたい子が親からカードゲームを禁止されると、親に隠れてこっそり遊ぶようになる場合があります。友達から譲ってもらったカードで満足できる場合は良いのですが、万引きしたり友達のカードを盗んだりするトラブルも考えられます。万一トラブルに巻き込まれても、親に相談することができず悩みを抱え込む子もいます。
カードゲームは工夫して遊ぶことで頭を使うゲームです。友達とのコミュニケーションにも役立ちます。完全に禁止するのではなく、トラブルを回避できるようルールを作って遊ばせるようにしましょう。親は、子供が困ったときに相談できる環境を作っておくことが大切です。
金銭感覚を学ぶ良い機会
子供がカードゲームに熱中し始めたら、それは金銭感覚を養う良い機会です。どのくらいまでならカードにお金を使っても良いと思うか、親子で話し合って考えてみましょう。
例えば新品ではなく、リサイクルショップで購入するといくら安くなるとか、比較して考えさせるようにしましょう。他に欲しいものがあるなら、本当に自分に必要なものはどちらなのかよく考えさせましょう。物の価値を学ぶ良い機会になります。
どうしても欲しいならお小遣いやお年玉からやりくりさせる方法もあります。しかし、今はカードゲームに熱中していても、1~2年で飽きて全く遊ばなくなることもありますから、しっかり考えて決めさせるようにしましょう。