3歳になるとお喋り上手な子も出てきますが、まだまだ自分の気持ちをうまく相手に伝えられない子もたくさんいます。そのためにトラブルになって喧嘩に発展してしまったり、自分の気持ちを伝えられないために友達の輪に入れなかったり……。親の心配は尽きません。

今回は、子供のコミュニケーション能力を鍛えるために、親ができることを考えます。

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子供の話をしっかり聞いてあげよう

3〜4歳になると、子供は因果関係が理解できるようになると言われています。5歳になると、「○○だから○○になったんだよ」というように、原因と結果について語れるようになります。

子供が親に対して話しかけてきたときは、その話を真剣に聞いてあげましょう。会話の上達は個人差が大きいですが、3〜4歳だと思いつくままに断片を話すので、何を言いたいのか分からないということも少なくありません。そういうときは、「○○ちゃんが何をしたの?」「それであなたはどうしたの?」「嬉しかったから、○○してあげたのね」などと、子供が言いたいことをひとつひとつ整理して言葉にしてあげましょう。親が上手に質問して、話を聞き出してあげることが大切です。

例えば「今日、幼稚園で何をしたの?」と聞くと、子供はその日あったことを色々思い出して、体験や気持ちを言葉にして表現しなければなりません。言葉にして誰かに伝えるということは、幼児にとってとても頭を使うことです。

会話の途中で子供が何を言いたいのか分かったとしても、親は結論を急がず、子供が自分の言葉で説明するのを待ちましょう。適切な表現が見つからずに困っている時だけ助け舟を出すようにします。

親は子供の話を聞いて共感し、一緒に考えて、子供を励ましてあげましょう。子供本人が自分で考えて、自分で解決策を導き出せるようにサポートするのが親の役目です。

親は、きょうだい喧嘩を裁かない

兄弟姉妹が喧嘩になったとき、「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」とか「あなたはまだ小さいんだから」などと言って、親が喧嘩を裁かないことが大切です。理不尽な思いが続くと、兄弟姉妹の関係や親子関係までうまくいかなくなることがあります。

子供は言葉でコミュニケーションするのが下手なために喧嘩になりやすいので、親が双方の気持ちを代弁して、通訳の役目をします。双方の意見が対立するときは、「じゃあどうしたらいいと思う?」と問いかけて、できるだけ兄弟姉妹の間で考えて、自分たちで解決するようにさせます。譲歩できたら褒めてあげて、円満に解決できるよう促したいですね。

きょうだい喧嘩も、子供のコミュニケーション能力を育てるのに役立ちます。

子供のプライドを尊重しよう

何にでもチャレンジしていた活発の子が、4〜5歳になって自意識が出てくると、急に失敗を恐れて臆病になることがあります。「できなかったらどうしよう?」「できないところを見られたら恥ずかしい」という気持ちが生まれるわけですね。

こうなると、それまでのような単純な「頑張れ!」という応援ではうまくいかなくなります。子供のプライドを尊重した上手な励まし方が必要です。

例えば、「失敗したらと思うと怖いよね。その気持ちは分かるよ。でも、最初からうまくいく子はいないんだよ。みんないっぱい失敗してできるようになるんだよ。だから頑張ろうね」というように、その子の気持ちに共感して励まします。

無理強いするのではなく、その子がその気になるまで待つ姿勢が大切です。最終的に、やるやらないの選択は子供に任せましょう。

弱気な自分・怖がりな自分に気づくこともひとつの成長です。自分の弱い部分を知ることで、他人にもそういう気持ちがあることを知り、相手に共感したり理解する力も深まっていきます。その子の弱い部分も肯定してあげることで、他人と共感し理解しあえるコミュニケーション能力も育っていきます。

【参考文献】
※『小学1年生の困った!レスキューブック』荻野善之(発行者)、主婦の友社、平成26年3月20日発行
※元気が出る子育ての本『3〜6歳能力を伸ばす 個性を光らせる』汐見稔幸 著、主婦の友社、平成22年8月20日発行
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