「ドライアイ」というと、パソコンを使う仕事をする大人の問題のように思われますが、実は現在、ドライアイの症状に悩まされる子供が増えているそうです。
今回は、ドライアイの症状や原因、予防と対策についてご紹介します。
ドライアイの症状
ドライアイの症状は次のようなものです。
- 目が疲れる
- 目が痛い
- 目の充血
- 目がかゆい
- 目がごろごろする
- 涙が出る
- 目やにが出る
- 不快感がある
- 視界がぼやける、見えにくい
- 光を見ると眩しく感じる
子供はこのような症状を感じていても大人に知らせず、悪化させることがあります。目をこすっていたり、目つきがおかしいなど、いつもと違う様子が見られたら、それはドライアイの症状かもしれません。
ドライアイになる原因
今の子供たちは、スマホやタブレット、さまざまなゲーム機などで目を酷使する時間が昔と比べて格段に長くなっています。テレビやゲーム機の画面を集中して見続けると、まばたきの回数が減る傾向があります。すると、目を守っている涙の量が不足し、深刻になると目の表面が傷ついてしまうことになります。
特に冬は、空気が乾燥しやすい季節なので要注意です。室内で暖房の風が直接当たるような位置に座っていると、ドライアイになりやすくなります。
子供の近視も増えていますが、コンタクトレンズの使用もドライアイになる原因のひとつです。痛みや違和感がある場合はすぐに使用を中止して、眼科で診てもらいましょう。
予防と対策
ドライアイにならないためには、目を酷使しすぎないことが重要です。子供がゲームやテレビを見ているときは、最低でも1時間に1回は目を休ませる休憩の時間を作りましょう。その際、目の周りの筋肉をほぐす「目の体操」をすると効果的です。
- 目をギュッと閉じ、パッと開く。
- 目を上下、左右に動かす。
- 眼球をぐるっと右回りに回す。同様に左回りに回す。
この他、「遠くを見て近くを見る」を繰り返したり、左右交互のウインクしたり、寄り目にしたりするのも目の体操になります。遊び感覚で親子一緒にやってみましょう。
2020年から小学校でもプログラミング教育が始まります。これからますます、子供たちがパソコンやタブレットなどのモニターを見る時間が増えていくでしょう。少しでも子供たちの目の負担を減らすために、モニターの光の強さを調節したり、光をブロックするフィルムを利用するなど、対策を考えましょう。
空気の乾燥にも対策が必要です。室内の空気が乾燥しているときは、加湿器で適度な湿度になるようにし、子供たちに暖房の風が直接当たらないように配慮しましょう。