現代は、子供の周囲に様々なおもちゃが豊富に溢れている時代です。その気になればすぐに手に入れることができますが、そのすべてが子供の成長にとって望ましいものばかりとは限りません。
保護者はたくさんある「おもちゃ」の中から、子供の成長に役立つ良い「おもちゃ」を選ぶ目を持ちたいものです。
良いおもちゃの条件は?
良いおもちゃの条件は、そのおもちゃに子供が夢中になること、そして、そのおもちゃがその子の成長を促すものであることです。
赤ちゃんや乳幼児なら手指の発達に合わせて手でつかみやすい物を、肌触りや安全性にも気を配りながら選ぶことが大切です。
手指の発達に加え、子供は具体的にものを見たり聞いたり、触ったりしながら考えることで脳が発達していきます。おもちゃは、子供の手指や脳の発達を促すものが好ましいと言えるでしょう。
子供にとって悪いおもちゃとは?
逆に悪いおもちゃは、サイズがそのお子さんに小さすぎたり、大きすぎたりして遊びにくいもの、子供が扱うには壊れやすいもの、安全性が危ぶまれるものです。
材質や塗料の安全性など、見ただけでは分からない場合は、安全基準の指針となる「STマーク」があるか確認してみましょう。「STマーク」は、日本の厳しい安全基準を満たしたおもちゃであることを示しています。しかし、このマークは経済産業省の指導のもとに自主的につけられるものですから、すべてのおもちゃにつけられているわけではありません。そこはやはり、大人が実際に手に取って安全か、確認する必要があります。
また、流行のキャラクターなどで買ってもすぐに熱が冷めて遊ばなくなるものは、子供にとって良いおもちゃとは言えません。カードやシール、ミニカーなどをコレクションとして欲しがるときは、それが友達との競争になったり、トラブルのもとにならないか注意が必要です。子供には安易に買い与えず、他のおもちゃや値段も比較して、しっかり選ばせる習慣を付けましょう。
取りそろえたいおもちゃのラインアップ
幼児期にバランスよく成長を促すために、取りそろえたいおもちゃが少なくとも6種類あります。遊びが偏らないようにするために、是非これだけは用意していただきたいおすすめおもちゃがこちらです。
- 体を動かす運動おもちゃ(ボール、なわとびなど)
- ごっこ遊びができるもの(おままごとなど)
- ぬいぐるみ、人形類
- 積み木、ブロック類
- お絵かき、工作ができる道具
- 友達とやり取りする遊びができるもの(カルタ、トランプなど)
1.体を動かす運動おもちゃ
体を動かして思いっきり遊ぶことで、子供の体は発達して力強くなっていきます。
2.ごっこ遊びができるおもちゃ
ごっこ遊びで日常生活や大人の真似をして、食事や着替え、トイレなどの習慣を覚えていきます。
3.ぬいぐるみ、人形類
ぬいぐるみや人形は感情移入して遊ぶ、遊び相手です。愛情を育んだり、思いやりを持ったり、情緒面での発達を促します。様々な場面で感情移入できるように、ぬいぐるみや人形の表情はシンプルなものを選びましょう。笑い顔や泣き顔、怒り顔など、固定した表情をしたものは、子供の多様な感情の変化に対応できません。見方によってぬいぐるみや人形の表情が変化して見えるのが理想的です。
4.積み木、ブロック類
積み木やブロックは何かを作り出す創造性を育み、飽きずに長く遊べる優秀なおもちゃです。
5.お絵かき、工作ができる道具
お絵かきや工作も同様で、子供たちは夢中になって遊びます。
6.友達とやり取りする遊びができるおもちゃ
カルタやトランプなどは、友達と一緒に楽しんだり、ケンカしたりしながらコミュニケーション能力を高めるのに役立ちます。
最後に
ここに挙げたのは、子供の発達を促す基本のおもちゃです。それぞれのお子さんの成長に合わせて、楽しく遊べるおもちゃを追加してあげて下さい。
【参考文献】
※『よい「おもちゃ」とはどんなもの?』永田桂子/著、チャイルド本社、2007年