お子さんの症状が重いときは、病院を受診してきちんと診察してもらいましょう。
ここでは、熱の高いお子さんを自宅で看病する際、気を付けるべきポイントについてご紹介します。
症状の軽いお子さんを自宅でケアしながら様子を見るときや、病院を受診後もまだ熱の高いお子さんを自宅で看病する際の参考になれば幸いです。
発熱の仕組みを知ろう
体内にウイルスや細菌が入ると、脳が体温を上げる指令を出します。熱があるということは、体がウイルスや細菌と闘っている証拠です。
そのため、すぐに熱を下げれば良いというわけでもありません。まずは、熱の原因を調べることが大切です。
熱が上がり始めると子供は悪寒を感じ、元気がなくなります。このとき、子供の手足は冷たくなっています。
どんどん体温が上がっていくと、冷たかった手足が熱くなります。そして、熱が上がりきってしまうと子供は汗をかき始めます。
汗をかき始めたら、体温が下がってきた証拠です。
ケアのポイント
子供は熱の上がり始めは寒く感じ、熱が上がり切ると熱く感じます。子供の手足に触れて冷たいときは寒くないように着せ、手足が熱くなったら涼しく過ごせるように気を配りましょう。
子供が快適に、少しでも楽に過ごせるように、服や布団を上手に調節しましょう。また、体温が上がり切ると汗をかきますので、こまめに着替えさせるようにします。
熱が高いと体内の水分が失われます。麦茶やスポーツドリンクなどを少しずつ、何度も飲ませてあげましょう。
子供は急に症状が悪化したりすることがありますので、体温を頻繁に測って確認しましょう。メモなどして記録しておくと、病院を受診するときに役立ちます。
食事は消化の良いものを心がけます。まだ離乳食を始めたばかりの赤ちゃんの場合、母乳かミルクに戻して様子を見ます。
熱が高いときは外出を控え、自宅で静かに過ごすようにしましょう。入浴も熱が高いうちはお休みです。汗をかいたときは絞ったタオルで拭いてあげると良いでしょう。
坐薬(解熱鎮痛剤)を使う目安
熱が高いと、病院から坐薬(解熱鎮痛剤)を処方してもらうことがあります。熱があるのは体がウイルスや細菌と闘っている証拠ですから、お子さんが元気なら、熱が高くても坐薬を使う必要はありません。
坐薬を使う目安は、熱が38.5℃以上であり、なおかつお子さんの機嫌が悪いときです。グズグズ泣いて夜も眠れないようなら、坐薬を使用します。子供の手足が温かくなり、熱が上がり切った頃を見計らって使いましょう。
使う量はお子さんの年齢によって変わります。半分や3分の2にカットして使うように指示されたのなら、それに従いましょう。カットした残りは捨てます。
夜間救急などで坐薬を貰って使ったら、翌日はかかりつけ医の小児科を受診するようにしましょう。