子供の熱が高ければもちろん心配になりますが、あまり低すぎても何か問題があるのではないかと心配になりますね。
今回は、子供の低体温についてまとめました。
低体温とは?
低体温に医学的な定義はありません。体温が36℃より低い場合を低体温と呼びます。
一般的に子供は大人より体温が高い傾向にあります。しかし、現在は低体温の子供が増えているといいます。30年ほど前は全体の3%ほどだった低体温の子供が、現在では15〜20%ほどになっているそうです。
低体温の症状として、体温が低いために日中の動きが鈍く、あまり遊ばなない。集中力が低下してぼ〜っとしているなどが挙げられます。また、体温が低くなると免疫力が落ち、病気にかかりやすくなる可能性も考えられます。
原因
低体温になるのは、食生活や生活習慣の乱れが一番の原因です。遺伝や体質よりも環境的な要因が大きいため、生活習慣の見直しが大切になります。
体温を上げるために大切なのは食事と運動です。人間は食べることで体温が上昇します。また、熱生産の約6割は筋肉で行われるため、運動して筋肉をつけることが体温上昇に繋がります。
つまり、低体温の主な原因は、夜更かしや寝不足、朝食を抜く、偏食、運動不足などです。特に朝ごはんを抜くと日中の体温上昇が鈍ります。そのため昼間に眠気を感じたり、通学意欲まで低くなる傾向があります。
現在は冷暖房が完備された環境で過ごす子供が多いため、体温調節機能の低下も指摘されています。室内でゲームしたりテレビを見て過ごすことが多いお子さんは、筋力低下も併せて要注意です。
改善するために
まず、子供の体温をこまめに測って、その子の体温のリズムを知りましょう。寝起きは体温が低く、活動を始めると体温が上昇します。15〜16時が一日の中で一番体温が高い時間帯です。そして、夜眠る頃にはまた体温が下がっていきます。
その子が日中活発に動けて、午後の時間帯に36℃以上体温があるようなら心配いりません。
毎日体温を測ってみて、やはり子供が低体温という場合は、改善するために生活習慣を見直してみましょう。「早寝・早起き・朝ごはん」を心がけて、適度な運動を生活に取り入れます。
身体を冷やす食べ物、温める食べ物などありますが、あまりに気にし過ぎず、栄養バランスが取れた食事を心がけましょう。
親が夜遅くまで起きていると、子供も夜更かしする傾向があります。親が早く就寝できない場合は、子供だけでも早く寝かせるように努めましょう。
食事と運動に気を付けて、規則正しい生活を2〜3カ月続けても子供の不調が続く場合は何か病気が隠れている可能性もあります。念のため病院で診てもらいましょう。かかりつけの小児科などに相談してみて下さい。
ただし、体温が低くてもその子が活発で、どこも体調が悪くなめれば、何も問題はありません。体温は個人差が大きいものです。あまり心配しすぎないようにしましょう。