正月にお年玉を貰った子供たちは大喜びです。
小学生が大人一人から貰うお年玉の金額は低学年が2千円くらいまでで、高学年になると3千〜5千円ほどになるといいます。親戚が多ければ子供一人で貰うお年玉の総額は数万円になることもあります。小学生が自分で管理するには大金です。小さい頃からしっかり金銭感覚を養っていくためにも、親子で一緒に使い方を考えてみましょう。

就学前は親が管理

子供名義の通帳を作って、お子さんのお年玉を貯金してあげましょう。親とは別の口座を作り、子供のためのお金として管理する自覚を親も持ちましょう。
お年玉の一部を使って、お子さんに何かちょっとしたものをプレゼントしてあげるのもいいですね。

お子さんが4〜5歳になっているなら、「はじめてのおつかい」を経験させてあげるのも良いかもしれません。例えば千円ならアイスが10本買えるとか、好きな絵本や雑誌が1冊買えるとか教えて、実際に好きなものを一つ、買わせてあげましょう。金銭感覚を身につける貴重な体験になるはずです。

小学生になったら親と一緒に管理しよう

親と子で相談して、お年玉の中から貯金する金額と、実際に子供が使える金額を決めましょう。具体的にこんなことにお金を使うから、このくらいの金額が欲しいという理由を、子供に説明させましょう。親の教育方針によって、金額は変わってくるでしょう。親子が双方納得できるまで話し合うことが大切です。

子供名義の通帳に貯金して、その通帳をお子さんに見せてあげるのも良いでしょう。いずれは自分が管理するお金だという自覚を持たせましょう。

金銭感覚を身につけさせよう

小さい頃の金銭感覚が大人になってから影響すると言います。小学生になったら実際にお金を渡して、お金の管理をさせましょう。最初は少額から始めます。実際にお金を使って失敗したり、後悔したりしながら、少しずつ金銭感覚を身につけさせましょう。

不足分をすぐに与えては学ぶことになりません。「これを買ったらあれが買えなくなる」「ここで買うより別のところで買った方が安い」「ここでお金を使ってしまったら後で困らないかな?」などなど、いろいろ考えてお金を使えるようになるといいですね。

毎月お小遣いをあげる家庭もあれば、必要な時だけ渡す家庭もあり、一方でお小遣いは渡さない方針の家庭もあります。小学生の毎月のお小遣いで、最も多く解答された金額は500円(平均977円)だそうです。

平均は平均として、それぞれの家庭で納得いくまで話し合ってみましょう。ただ漫然とお金を子供に渡して、浪費させるのは避けたいものです。

「お年玉を1年分の小遣いとする」案もあります。1年分をお子さん自身で管理するのが難しいようなら、毎月手渡しにして様子を見ましょう。お子さんが自分で金銭管理できるようになってきたら、思い切って1年分渡して、貯蓄や計画的なお金の使い道について、考えさせるのも勉強です。

いずれも、お子さんの成長に合わせて考えてあげましょう。いずれはお子さん一人でしっかり金銭管理できるようになるのが目標です。

【参考文献】
※熊本日日新聞平成26年1月4日朝刊「お年玉 金銭管理 学ぶチャンス」(枝川陽子)

※「子どものおこづかいの相場は?」(マネープラン)
http://allabout.co.jp/gm/gc/12587/

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