若い時から何らかの持病があって医療機関との付き合いが長い人は、お医者さんに対する自分の価値観がはっきりしています。
何軒かのお医者さんと接しているために、自分に合うお医者さんを見極める目が出来ているのです。
一方で若い時から「健康には自信がある。病院なんてお見舞いにしか言ったことが無い。」と、そんなシニアも高齢になれば、そろそろなにがしかの体の不調が出てきます。
例えば、五十肩とか腰痛とか歯周病とか胃が痛いとか、年齢とともに体も劣化してきますから、ちょっとした病気は出てきて当然というものです。
ところが、あまり病気慣れしていないシニアはそういう時にも、どのお医者さんに行ったらよいのかわからないことがあります。
個人医院から総合病院までいろいろ
一概にお医者さんといっても、個人医院から総合病院まで様々です。
一般的には、軽微な症状の時には個人医院に行って、重篤な症状の時には総合病院かまたはその症状の専門病院に行きますよね。
これは当然の考え方です。
個人医院では大規模な手術は不可能なのですから。
だったら、総合病院がいいお医者さんなのかというと、そう単純に言い切れるものではありません。
病気を確実に早く治してくれるお医者さんがいいお医者さんです。
では、どんなお医者さんが病気を早く確実に治してくれるのでしょうか?
1、院内が整理整頓されていること
通路にものが置いてあったり、受付が散らかっているのはミスが多いお医者さんです。
いいお医者さんかどうか最も簡単に見分ける方法です。
2、医師や看護師がきびきびと働いていること
緊急事態が起きてバタバタするのは当たり前ですが、慢性的に皆が小走りで少し忙しすぎる職場は、ミスが起きやすいお医者さんと思っていいでしょう。
逆に、皆なんとなくダラダラしているというのもミスの多い職場です。
看護師や事務職が廊下で雑談などしているようなら、あまりいいお医者さんとは言えません。
3、設備が新しいこと
最近の医学の進歩の速さは、私達一般人には想像もつかない速さです。
医師でさえも勉強不足なら最新の治療法を知らないという事は珍しくありません。
つい4,5年前までは、治らない症状、慢性化してもしょうがないと思われていたような症状が、最新の治療なら短期間で完治出来ることも少なくありません。
軽微な症状でも、一生続くのと完治するのとでは老後の生活の質は大きく変わります。
やはり最新の治療で完治したいものです。
最新の治療には最新の設備が必要なことは言うまでもありません。
もちろん一番大切なことは医師のスキルですが、設備無しでスキルを磨ける時代ではないようです。
4、医師や看護師、事務スタッフの説明が分かりやすいこと、また、言葉遣いが丁寧であること
患者に治療内容や費用に関してわかりやすい説明ができないお医者さんは、経営体制が古いと考えて間違いありません。
当然治療内容も古いのです。
5、医師が看護師などのスタッフに丁寧に接していること
お医者さんが偉い人なのは今も昔も同じですが、威張っていい存在だったのは昔の話です。
今では医師も看護師もその他スタッフも、それぞれがその仕事のプロとしてチームプレイをする関係なのです。
横柄な態度で指示しているようなら、それだけでその医師は古い考え方で治療にあたっていると判断してよいでしょう。
6、複数の症状があるなら総合病院の方が効率的
複数の科に同時にかかるときには、一つの病院の方が便利です。
通院が便利だというだけではなく、治療の連携をとることが容易だからです。
特に薬が重複したり、また禁忌の薬が出るのを防ぐことができます。
また、費用の面でも初診料が一度で済むので合理的です。
7、地域で評判がいいお医者さん
評判といってもいろんな面での評判があります。
愛想がいい、親切だというのは基本のきです。
注意したいのは医療的な評判です。
意外と早く治った!とか、結局こじらしてしまった!などという評判に着目しましょう。
これはインターネットのレビューでもいえることです。