梶尾真治のエマノン・シリーズをご紹介します。
1983年に1作目『おもいでエマノン』が刊行され、それ以来続いているシリーズです。
ここで紹介する『ゆきずりエマノン』が5作目で、4つの短編で構成されています。
エマノンと呼ばれる少女は、40数億年分の、「地球に生命が誕生して以来の生命の進化の記憶」を持っている。自分のこの能力は何のために与えられたのか?エマノンは何か使命のようなものに突き動かされて旅を続けます。
内容はSFで、中学・高校生にもおすすめです。一つ一つの短編を読み終わると、一筋の光がさすような、明るい気持ちになれます。
2013年11月に最新作『うたかたエマノン』が刊行されましたが、こちらは長編です。また、エマノン・シリーズは今後旧作が文庫として復刊されるそうなので、手に入れやすくなるでしょう。コミック化もしていますので、興味がある方はそちらも楽しんで下さい。
※『ゆきずりエマノン』梶尾真治、徳間書店、2011年