幼稚園・保育園と小学校は全く異なる世界です。
特に新入生は、初めて親と離れて歩いて通学することになります。算数や国語の勉強も始まりますし、新しいクラスメイトに出会います。
小学校は初めてのことばかりで緊張の連続です。
そんな不安でドキドキの子供たちの心をどうケアしてあげたら良いでしょうか?
入学・進級とストレス
幼稚園では元気に走り回っていた子が、入学式ではガチガチに緊張して笑顔が見えません。やはり、初めての場所、慣れない環境に急に放り込まれるのは、大人にとっても子供にとってもストレスであるのは変わりありません。
入学を機に、仲良しだった友達と別々の学校になったり、違うクラスになることも多いでしょう。担任の先生はどんな先生かな?怖い先生じゃないといいな、などいろいろ考えます。
大きな学校の場合、校舎が迷路のように思えて不安になったり、知らない大勢の先生方に緊張したり、初めてのことばかりで大変です。
しかし、大変なのは新入生ばかりではありません。進級に際してクラス替えがあると、仲良しの友達と別れ別れになってしまいます。話したことがない新しいクラスメイトに緊張したり、新しい担任の先生に緊張するのは新入生と変わりありません。
新しいクラスにすぐに慣れて元気いっぱいに学校生活を楽しむ子もいれば、コミュニケーションが苦手だったり、人見知りでなかなかクラスに馴染めない子も出てきます。
子供のストレスサインに気付こう
子供が入学・進級したら、しばらくは注意深く子供の様子を気にかけてあげましょう。
例えば朝なかなか起きられない、元気がなくぼんやりしている、イライラして怒りっぽい、家族に八つ当たりするなど、いつもとは違う様子が見られたら、それは子供のストレスサインかもしれません。
中には「学校に行きたくない」、「先生が苦手」など、口に出して言う子もいるでしょう。子供が気軽に話せるように、親はできるだけ上手な聞き役になって下さい。無理に話を聞き出すのではなく、子供が自分から話しかけてくるのを待ってあげましょう。
小学校低学年なら、一緒にお風呂に入ると話が弾むかもしれません。3時のおやつを一緒に食べながらお喋りするのもいいでしょう。お子さんの話をたくさん聞いてあげて下さい。親の理解と共感が、子供の心の安定に繋がります。
親がサポートできることは何か
入学や進級で緊張を強いられる子供たちは、急に母親に抱きついてきたり、一緒にお風呂に入りたがったり、普段はしないような甘え方をしてくることがあります。
不安が大きくなって抱えきれず、心のバランスを取ろうとしているのです。多少は大目に見て、甘えさせてあげましょう。心が満たされれば、また頑張ろうという気力がきっと湧いてきます。
小学校中学年や高学年など、親に甘えるのが恥ずかしい年齢のお子さんなら、自宅でゆっくりリラックスできる環境を整えてあげて、心を休ませられるようにしてあげましょう。
お子さんが好きな趣味や、学校で得意なこと(スポーツや勉強)に打ち込むこともプラスに働きます。ストレス発散になったり、悩み自体が気にならなくなるくらい、熱中するものができたら素敵ですね。