最近の大掃除といえば年末の行事ですが、シニアなら子供のころ、夏の暑い日に家族総出でした大掃除を記憶に残しておられる方は多いのではないでしょうか?
町内一斉に行われる大掃除は子供たちにとっては楽しいお祭りでした。
だって、その日はお隣もお向かいも大掃除で親戚のお兄ちゃんやお姉ちゃんも手伝いに来てみんなで上を下への大騒動なんですから。
この町内一斉に行われる大掃除では障子やふすまなどの建具を外して表で水洗いをします。また、畳を外してこれも表へ出してパンパンたたいて干します。
昼食は畳を外した床の上でみんなで車座になって店屋物を食べるのです。
子供たちにとってこれがどんなに楽しい行事だったか覚えておられる方は多いのではないでしょうか?
何時のころからか夏に大掃除をする習慣はなくなりましたが、しかし夏のほうが便利なこともあります。
さすがに今は町内一斉というようなことはないので、何日かかけて少しづつ大掃除をこなしていきましょう。
大物洗い
夏の大掃除の醍醐味はなんといっても大物洗いです。カーテンだってクリーニングに出さなくてもいいものは夏の間に洗ってしまいましょう。
クッションカバー、座布団カバー、ソファカバー、ベッドカバーなどは夏に洗ってしまえば何しろ乾くのが速いので助かります。
お風呂場で手洗い
大物洗いの多くは洗濯機で洗っては傷んでしまうので手洗いをしなければなりません。
この時役に立つのはお風呂です。浴槽に浅く湯を張って洗剤をいれ、その中で洗います。
踏み洗いでOK!
優しく踏むのがコツです。洗い終わったら浴槽のヘリにかけておきましょう。
朝洗濯して夕方までかけておくと絞った程度にまで水分が落ちます。夕方から、今度はべランダのヘリにかけて一晩中干します。
日中の強烈な日の光には当てないほうがいいのです。この時気を付けなければいけないのは階下のベランダです。階下のベランダに水が垂れないかをシッカリ確認しましょう。
水が垂れるようなら、ベランダの内側の物干しざおに干しましょう。
カーペット洗いも夏の仕事
二度拭き不要の住宅用洗剤をしみこませた雑巾でカーペットを拭きます。雑巾は堅く絞っておきます。
シミや汚れのある部分は念入りにこするとたいていの汚れが落ちます。家の開口部をすべてあけっぱなしてカーペット拭きをすると気分もさっぱりします。
キッチン回り
換気扇などキッチン回りはどうしても油汚れがつきます。油汚れが落ちやすいのが夏なのです。
中性洗剤をしみこませたキッチンペーパーを換気扇やレンジ台など油汚れがこびりついている部分に張り付けて10分程度待ちます。
キッチンペーパーが油汚れで汚れてきたらはがして新しいキッチンペーパーで油をふき取ります。夏ならこれで十分きれいになります。
フローリング
フローリングのワックスがけも夏の仕事です。念入りに床を拭いた後にワックスをかけます。フローリングには意外と油汚れがついています。
夏なら油汚れが落ちやすいのです。
しかも長時間開けっ放しでいられるのでワックスの乾きが早いのです。
熱中症に注意!
夏の大掃除にはどうしても大汗をかくような動作がつきまといます。
暑い日に水仕事はとても気持ちがいいものです。しかも、いったん始めると途中でやめられなくなる仕事が多いのです。つい、体力以上に頑張ってしまいがちです。
適当に休憩をとって水分補給をしましょう。