ハロウィンはもともとは秋の収穫を祝い、ご先祖の霊を祭る古代ケルト人の宗教的行事でしたが、今では楽しいお祭りとして特にアメリカで親しまれています。
日本でも近年仮装パーティーを楽しむ人が増え、「トリック・オア・トリート!」と言って子供たちがお菓子をもらって回ったりと、楽しいイベントとして定着しつつあります。
そんな楽しいハロウィンの季節に是非読んでほしいおすすめの絵本を集めてみました。
モリくんのハロウィンカー(かんべあやこ 作)
りんごやスイカなど、食べ物を使って車を作るのが得意なこうもりのモリくん。そんなモリくんが、ハロウィンパーティーのためにかぼちゃを使った車を作ります。
友達と一緒に仮装したり、「トリック オア トリート!」(お菓子くれなきゃ、いたずらするぞ)と言いながらお菓子をもらったりする様子がとても楽しそう。それぞれのキャラクターが生き生きとしていて、絵にはアニメのような魅力があふれています。
ぐりとぐらとすみれちゃん(なかがわりえこ 文、やまわきゆりこ 絵)
ぐりとぐらとすみれちゃん (こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本)
「ぐりとぐら」シリーズの1冊です。
すみれちゃんがおみやげに大きなかぼちゃを持ってきてくれます。かぼちゃが主役と言っても良いようなお話なので、ハロウィンの時期の読み聞かせにぴったりです。
かぼちゃを使ったいろんな料理をみんなで作って、並べられたかぼちゃの料理の数々!賑やかで和やかな雰囲気が絵本から伝わってきます。
読むと、かぼちゃ料理が食べたくなる1冊です。
アンジェリーナのハロウィーン(キャサリン・ホラバード 文、ヘレン・クレイグ 絵、おかだ よしえ 訳)
「アンジェリーナ」シリーズの1冊です。
ハロウィーンはなんといっても、どんな仮装をするか、衣装を選んだり作ったりするのが大きな楽しみです。この絵本では是非、登場人物たちの衣装に注目してください。
ハロウィーンの夜、暗闇に浮かび上がる灯りの数々。そんな中、暗闇にお化けが潜むような恐ろしい雰囲気が絵本から伝わってきます。ハラハラドキドキするような話の展開にも引き込まれます。
おさるのジョージ ハロウィーン・パーティーにいく(M&H.A.レイ 原作、福本友美子 訳)
皆さんご存知、「おさるのジョージ」シリーズの1冊です。
ハロウィーンパーティーに誘われたジョージが巻き起こすドタバタ劇が見物です。みんなに愛されるジョージのキャラクターが、この絵本でも生き生きと描かれています。読むと、ハロウィーンパーティーの楽しさが伝わってきます。
気に入ったら、同シリーズの他の絵本も是非手に取ってみて下さい。
パンプキン(ケン・ロビンズ 写真&文、千葉茂樹 訳)
ハロウィンにジャック・オー・ランタン(お化けカボチャ)は欠かせません。そんなカボチャが主役の絵本がこちらです。カボチャの種を植えるところから、収穫の時期になるまで、カボチャの生長を順を追って見ることができます。あまりに大きく生長したカボチャにびっくり!すること間違いなしです。
ハロウィンの時期に、「カボチャ」にも興味を持ってみましょう。
ハロウィンのランプ(小林ゆき子 作)
ハロウィンの雰囲気がよく伝わってくる絵本です。
主人公のジーナが、うっかり本物のおばけのパーティーに紛れ込んでしまうところが見物です。おばけ達が豹変する場面が本当に怖い!話の展開が面白く、ワクワクドキドキする内容です。ハロウィンの一日の情景描写が細やかで、「ハロウィンってこんな日なんだ」と理解するのにもとても役立ちます。
おおきなかぼちゃ(エリカ・シルバーマン 作、S.D.シンドラー 絵、おびかゆうこ 訳)
おおきなかぼちゃ (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ)
有名なロシア民話『おおきなかぶ』にヒントを得て作ったというこちらのお話、読んでみると本当に『おおきなかぶ』そっくりの内容です。ただし、登場する人物たちがハロウィンらしく魔女、幽霊、吸血鬼にミイラ……と、個性的な面々ばかりです。なんとも恐ろしげな姿形の彼らが、カボチャを動かせなくてひーひー悪戦苦闘する姿が滑稽で笑いを誘います。楽しい気持ちにさせてくれる絵本です。
ハロウィン ドキドキ おばけの日!(ますだゆうこ 作、たちもとみちこ 絵)
怖がりの男の子がおばけと仲良しになる話です。
この1冊を読むと、ハロウィンのことがよく分かる作りになっています。仮装おばけの作り方やジャック・オー・ランタン(おばけカボチャ)の作り方、ハロウィンの迷信やおまじないについても具体的な解説があり、ハロウィンを本格的に楽しみたいと思っている方におすすめです。ハロウィンパーティーにおすすめの楽しい料理や不気味な料理の作り方も載っているので、是非参考にして下さい。
ハロウィンナー(デーヴ・ピルキー 作、かねはら みずひと 訳)
絵本のタイトルを見て?と思う方も多いでしょう。ハロウィンとウインナーがかけてあるんですね。胴長の犬「オスカー」は仲間から「ウインナー」と呼ばれてからかわれていますが、ハロウィンの一日を機にヒーローになります。一体何をやったのかな?
アメリカらしい愉快な絵柄と話の展開が魅力です。
くるくる変わる空の色にも注目して、絵本の色遣いを楽しみましょう。
パンプキン・ムーンシャイン(ターシャ・テューダー 作、ないとうりえこ 訳)
パンプキン・ムーンシャインTasha Tudor Classic Collection (ターシャ・テューダークラシックコレクション)
農場におけるハロウィンの一日を、穏やかな文章と絵で描いた温かい作品です。特に大事件が起きるわけではありませんが、時々読み返したくなる絵本です。それはきっとこの絵本が、子供への温かい目と、農場の暮らしに対する温かい愛情を感じさせる作品だからでしょう。
農場の情景描写が細やかで、そこに生きる動物たちや人間たちの姿が生き生きと描かれています。日常の中の幸せに気付かせてくれる絵本です。
編集後記
いかがでしたか?
ハロウィンはお化けや悪霊が現れる日ということで、ちょっとドキドキ、怖いシーンがある絵本もご紹介しました。その他、ハロウィンの風習がよく分かる絵本、カボチャに注目した絵本もあります。
是非、ハロウィンの季節に読んでみてください。面白いと思ったら参考にして、ハロウィンの一日を楽しんでみましょう。