外出から帰ったら、手洗いとうがいが大切だということは、よく知られていることです。実行しておられる方も多いはずです。

しかし、どんなに手洗いやうがいをしても、付着した細菌やウィルスを完全に取り去らなければウィルス感染のリスクはなくなりません。

少しでも感染のリスクを減らすためには、外出する時には、マスクを着用するのも効果的です。もちろんマスクでは完全にウィルスをはねのけることはできませんが、マスクはしないよりしたほうが圧倒的にましなのです。

マスクをしたら必ず、外側と内側の区別をしましょう。また、触る時には耳かけのゴムを触りましょう。そして、外出から帰ったら外出中に使っていたマスクは廃棄しましょう。

鼻がぐずぐずする時には、まず鼻をかみます。マスクや鼻をかんだティッシュなどを捨てるごみ箱はあしふみ式の蓋つきを選ぶと手を汚さずに済みます。一日に一度は、塩素系の消毒薬をスプレーしておくと菌が飛散しません。

正しい手洗い

外出先から帰ったらまず手洗いをしましょう。必ずプッシュ式のハンドソープを用意しておきましょう。手洗いに使う水道はできたらお湯が出たほうが時間をかけて洗うことが苦になりません。

  1. 服の袖は肘の上までまくります。
  2. 手首から少し上の方から、水かお湯でしっかり洗います。
  3. ハンドソープを取って手の甲と掌を洗います。
  4. 手首をハンドソープで洗います。
  5. 指全体を洗います。
  6. 指の間は手を左右の手を組んで洗います。
  7. 親指は反対側の掌で握って洗います。
  8. 流水できれいに石鹸を洗い落とします。
  9. 清潔なタオルでふきます。できることならペーパータオルを使いましょう。

玄関にアルコール製剤をおいて家に入ったらすぐに手洗いができるようにしておくのもいいことです。この場合も十分な量を使い手首、手の甲、指の間、親指などしっかり洗いましょう。少なくとも15秒は濡れているだけの量を使います。

ウィルスはアルコールでもハンドソープでも死滅させることはできませんが、時間をかけて手洗いをすることで、洗い流すことができるのです。

正しいうがい

手洗いが終わったらうがいをします。
ウィルスや感染症が流行する季節、風邪をひいているとき、のどに痛みを感じるとき、体調が悪い時にはうがい薬を使いましょう。

うがい用のコップはいつも清潔にしておきましょう。風邪をひいている人は、家族とは違うコップを使いましょう。

一回目のうがいは、口の中の汚れをとるために、グチュグチュうがいをくり返します。いきなりガラガラうがいをすると、口の中の汚れを喉の奥へ流し込んでしまいます。
二回目のうがいは、上をむいて喉の奥までガラガラうがいをします。
三回目のうがいも上を向いて喉の奥までガラガラうがいをします。

厳しい季節、手洗いやうがいはウィルス感染のリスクを大きく軽減します。

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