妊娠が分かったら、すぐに産婦人科を選ばなければなりません。中には「産婦人科に行ったことがない」方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、元気な赤ちゃんを産むためにも、お母さんの健康を守るためにも妊婦健診は欠かせません。
上手に産婦人科を選ぶためには、どんなことに気を付ければいいでしょうか。
どんな病院?大切な情報収集
病院を選ぶ際、まず大事なのは無理なく通える距離であることです。妊娠中はどんどん体が重くなっていきますし、体調の悪い日もあるでしょう。緊急で受診する可能性も大きいです。遠くても車で1時間以内の場所で選びましょう。電車やバスなどの交通機関を利用する場合は、利便性の良い場所であることがポイントになります。
利便性について、無視できいないのが病院の待ち時間です。重い体で妊婦健診に十数回通うのですから、待ち時間が長いのは負担です。その点、最近は電話やネットで予約できる病院が増えています。待ち時間の短縮は助かりますね。ただし、総合病院や大学病院は待ち時間が長くなる傾向にあることは知っておきましょう。
分娩スタイルに関しては、産院によってある程度決まっていることが多いので注意しましょう。自然分娩の他、麻酔を使った無痛分娩、出産日を選べる計画分娩、妊婦さんが一番楽なスタイルで産むことを選べるフリースタイル分娩など、さまざまなものがあります。自分の希望する分娩スタイルがある場合は、それができる産院か確認しておきましょう。
ただ、注意したいのは、無痛分娩による死亡事故や、重い障害を負う事故が起きていることです。無痛分娩を受ける場合は、その病院の安全体制に問題がないか、緊急時に適切な対応をできるか慎重に見極める必要があります。
立ち合い出産に関しても、病院によって対応が異なります。パパだけ立ち合いOKのところもあれば、その他の家族も立ち合いができるところもあります。その一方で産院によっては立ち合いを断られるケースもあるので事前に確認しておきましょう。
出産後、母子同室か母子別室か、大部屋なのか個室なのかも大切なポイントです。母子別室の場合、赤ちゃんは授乳時間のみママと過ごし、他の時間は新生児室で過ごすことになります。産後の体を休めるためにはメリットのある選択です。個室の場合、追加料金がかかるのでそれも確認しておきましょう。
サービスが充実している産院は費用が高くなることがあるので、事前に確認しておくと安心です。出産一時金42万円を差し引いた額が産院に支払う金額になります。
講習会や産後ケアがしっかりしているところがおすすめ
特に第一子を出産する場合は、産後に長期間回復しない体調に戸惑ったり、体重増量に悩んだり、授乳がうまくいかなくて辛い思いをするなど、お母さんはたくさんのトラブルを抱えがちです。育児に関しても分からないことだらけで、不安でノイローゼになるお母さんも珍しくありません。
だからこそ、母親学級などの講習会がしっかり受けられる産院がおすすめです。例えば規模の大きな産婦人科病院の中には、母乳育児をスムーズにするための乳房のケアの方法を教えてくれたり、授乳する際の抱っこの仕方を教えてくれる講習会などがあります。
授乳に関しては、産後の母親の多くが何らかのトラブルを経験します。例えば母乳が出なかったり、母乳が詰まって乳腺炎になったり、赤ちゃんが母乳を飲んでくれなかったりなどです。産む前に授乳に関する知識を得ておくことは大切です。
その他、妊婦や出産後のお母さんが利用できるスポーツ施設や、講習会の間、院内保育園に子供を預けられるなど、施設の充実した産院があります。出産後様々な悩みを相談できたり、子供を預けてエステやスポーツでリフレッシュできるなど、お母さんの産後ケアに関して充実した産院がおすすめです。