赤ちゃんの予防接種の多くは個別接種で行われ、病院に予約して受けることになります。自宅から無理なく通える場所にかかりつけ医を探し、同じ病院で個別接種のすべてを受けるのが理想的です。
普段から通っているかかりつけ医であれば、お子さんの病歴や体質をしっかり把握していますから、万一副反応が出たときの対処も早くなります。一箇所で受けることで、親御さんもスケジュール管理がしやすくなります。
予防接種を受ける準備
お子さんが受ける予定の予防接種について、内容をよく知っておきましょう。お住まいの自治体から届く予防接種の手引きなどに詳しく説明が載っています。また、普段通っているかかりつけ医のところで次回の予防接種の予約をすると、予防接種のパンフレットや予診票を事前に貰えたりしますので、しっかり目を通しておきましょう。
お子さんにアレルギーがあって心配な場合など、気になることがあるならメモして持っていくと良いでしょう。
予防接種が問題なく受けられるように、お子さんの体調管理に努めましょう。1ヶ月以内にはしかや水痘、風疹やおたふくかぜなどの病気になった場合は、予防接種が受けられません。その他、突発性発疹や手足口病、インフルエンザなどにかかったときは、2週間以上あけて受けるようにします。
準備するものは、事前に貰っているなら予防接種の予診票(記入を済ませておきます)、健康保険証、親子健康手帳、診察券です。
赤ちゃんの場合、着替えやオムツ、ミルクなどもあった方が良いでしょう。
診察があるので、服装は脱ぎ着しやすいものを選びましょう。注射をするため、袖がまくりやすい服が良いです。
予防接種当日の流れ
当日、お子さんの体調が良いことを確認して病院へ行きます。
受付を済ませたら検温です。夏場は外気で体温が上がってしまうことがありますので、少し落ち着いてから検温するようにしましょう。お子さんの体温が37.5℃以上あると、予防接種できない場合があります。
医師の問診がありますので、このときに気になることがあったら質問しましょう。診察をして体調に問題がなければ、予防接種を受けることができます。注射をする間は泣いて痛がりますので、お子さんをしっかり抱いて暴れさせないようにしましょう。
予防接種後30分は病院(集団接種の場合はその会場)で待機します。接種後のアレルギー反応は、30分以内に起こることがほとんどだからです。万一、副反応が出たら急いで受診しましょう。
予防接種をした当日は外出を控えて、家で静かに過ごすようにしましょう。当日の入浴はできますが、接種部位をゴシゴシこすらないように注意しましょう。
誤接種に注意
医師が間違って別のワクチンを子供に接種させてしまったという報告があります。
予防接種の種類は年々新しく変更され、半年、1年前に生まれたお子さんが受けている予防接種の内容と、最近生まれた赤ちゃんが受けている予防接種の内容には大きな違いがあります。
例えば最近では、三種混合ワクチンが不活化ポリオワクチンを含む四種混合ワクチンに切り替わりました。4回目の三種混合ワクチンの予定で来院したお子さんに、誤って四種混合ワクチンを接種させしまったという報告があります。
親御さんは医師任せにせず、お子さんが受ける予防接種について、接種前にしっかり確認するようにしましょう。
参考サイト
予防接種情報|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/kekkaku-kansenshou20/
予防接種情報 NIID 国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/ja/vaccine-j.html
Know VPD! - ワクチンで防げる病気(VPD)を知って子供たちの命を守る
http://www.know-vpd.jp/index.php