夏休みなど長期休暇になると、子供だけで過ごす時間が長くなりがちです。

親が仕事のため子供一人で留守番したり、友達と一緒に公園に遊びに出掛けたり……。しかし、子供が被害に遭うわいせつ・声かけ事案は多発しています。

子供たちを犯罪被害から守るために、親ができることは何か考えましょう。

子供一人で留守番するとき

例えば小学生の女の子を一人で留守番させることになったとき、親の立場で皆さんはどう声をかけますか?

「誰か来てもドアを開けないでね」とか「チェーンをかけたまま応対しなさい」でしょうか。もしくは、もう大きくなったのだから大丈夫と考え、「荷物が届いたら受け取っておいて」と言うでしょうか。家庭によって方針は大きく異なると考えられます。

しかし、留守番中の小学生が強制わいせつ被害に遭う事件が起きています。安易に誰にでもドアを開けるのは危険です。
「小学生くらいまでは基本的に来訪者に応じない方が安全」という考え方もあります。一方で、それは過保護だという反対意見もあるでしょう。
その場合、

  • チェーンはかけたまま、相手になんと言われても絶対にチェーンは外さない
  • 危ないと思ったら大声を出す
  • 近所の○○さんに助けを求める
  • 防犯ブザーをいつでも鳴らせるようにして応対する

など、万一の事を考えてどう対処するかしっかり教えておきましょう。

また、家の電話にかけてきて、友達の連絡先を聞き出しセールスに悪用する業者もいます。特に非通知でかかってくる電話は要注意です。

子供だけの場合は留守番電話にして出ないようにするのが安全ですが、それでは電話の応対ができないまま育ってしまいます。練習させたいなら、親が在宅のとき電話の取次ぎをさせると良いでしょう。

その際、「家族の情報や友達の名前や連絡先など、聞かれても答えてはダメ」「変だと思ったらすぐ切る」など、対応の仕方をしっかり教えていきましょう。

子供だけで外出するとき

小学3〜4年生にもなると、子供だけで友達の家に遊びに行ったり、公園に行ったりすることもあるでしょう。次第に親の手を離れて行動範囲が広がっていく時期ですが、子供が外で犯罪に巻き込まれる事件は少なくありません。

被害の多くは16〜17時の子供が帰宅する時間帯に起きています。誘い文句は「アメをあげる」「送っていこう」「一緒にゲームをしよう」などです。

防犯ブザーを持たせることも大切ですが、日頃から子供を見守る地域の目も大切です。子供の見守りボランティアが多い地域では犯罪が少ないといわれます。

警察や自治体が地域の不審者情報などを配信する「防犯メール」が登録できるなら、是非登録しましょう。実際、身近でどんな犯罪が起きているのか、気を付けなければいけないのはどんなことなのか知ることは大切です。

子供が理解できる年齢なら、その情報を子供にも説明して伝えてあげましょう。そうすることで、子供の防犯意識も育っていきます。

子供自身で自衛できるように育てる

親はつい過保護に子供を守りたくなりますが、子供はいずれ自立し、自分で自分の身を守れるようにならなければなりません。そのためには、ただ親が言って聞かせるのではなく、子供自身が自分の頭で考え、防犯意識を持って生活する習慣を身につけなければなりません。

たとえば「通学路で危ない場所はどこだと思う?」「危ないと思う理由は何?」「では、どう対処する?」など、子供自身に考えさせるようにしましょう。親もアドバイスをしながら一緒に考えます。親が犯罪者役になって、親子でシミュレーションするのも有効です。

そうすることで、何か不測の事態が起きたとき、自分が取るべき行動が何か判断できるようになります。

【参考文献】
※熊本日日新聞総合版2014年7月31日「夏休み 子どもを犯罪から守る」
※熊本日日新聞総合版2017年3月23日「新一年生に防犯意識」
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