お子さんの遊ぶ・勉強する・着替る・眠るといった生活の場である子ども部屋。子どもの物って大人よりも小さくて、しかも数も多いです。子ども部屋の収納子ども部屋を快適に使いやすくするのは、どんな収納術を使えば良いのでしょうか?

子ども部屋はポップ・かわいさ・実用性

子どもが大人と違うのは、キラキラと弾けるような元気さがあるところです。(※大人がキラキラ弾けていないわけではありません…汗;)

そんな子ども達にピッタリなのが、「ポップでかわいい明るい部屋」です。
赤、青、黄の原色を収納ボックスなどに取り入れれば、元気でかっこいいお部屋に。お子さんの好きなモチーフをワンポイント模様や壁紙などに取り入れ、テーマを決めても良いですね。(例:ロケット、惑星、星、などで「宇宙」、花柄、パステルピンク、ウサギ、で「お花畑」などなど)
子ども部屋の収納はポップ・かわいさ・実用性
派手な色は目がちかちかしたり落ち着かない子は、アイボリーやベージュの木製の家具にパステルカラーのソフトバケツなどを合わせると子どもらしくて、落ち着けるお部屋ができます。

お子さんのタイプや性格などを考えながらピッタリのお部屋を作るのは、とても楽しいことです。持ち物の数がどうしても多めになってしまうので、収納グッズで仕舞う場所を多くしたり、見た目にも分かりやすくして、お子さん自身が整理整頓しやすいお部屋にしましょう。

目指すは、子どもが自分で片付けられる部屋

床に散らばるレゴブロックを踏んだときの傷みほど「くうっ…!」と思うものはありません(笑)「夕ご飯の時間だから片付けなさーい」と言っても「はーい」のお返事ばっかりでなかなか動こうとしないお子さんも少なくないと思います…。
子どもが自分で片付けられる部屋
「子どもが自分で片付けてくれたら良いのに!」と思うのも無理はありません。
でも、大人だって、もうちょっとしたらやろうと思っていたことを「これやってくれない?」と言われると、「(今やろうと思っていたんですけど!)」という気持ちになりますよね。つまり、おあいこ。子どもは「小さな大人」なんです♪

なので、「どうしたら片付ける気持ちになるか」を、自分の場合やお子さんの気持ちになって考えてみると良いでしょう。「どうして片付けたくないの?」の問いに対する答を考えてみると、

  • 気持ちが乗らない(=面倒くさい)
  • 片付けなくちゃならない量が多い
  • 片付けるためのケースを持ってくるのが疲れる
  • おもちゃを入れたケースを運ぶのが大変

など続々と浮かんでくると思います。
これらに対するハードルをいかに下げてあげるかが「自分でできるお片付け」への道なのです。

ここまで来ると、「あれ、これって私に当てはまる事じゃ?」と思われる方もいらっしゃると思います。もちろん、これを書いている私もです♪子どものための収納術でも、つまるところ、「大人のための収納術」でもあるのですね。

上記の「片付けたくない理由」を解消できる収納術を次にお話させていただきますが、簡単にできそうなものがありましたら、ぜひお子さんと一緒に取り組んでいただけたらと思います。

「片付けってこんなに簡単なんだ!」
「な〜んだ、やってみると片付けって楽しいじゃん!」
「片付けるとお部屋がさっぱりして気持ちいいね♪」

そんな言葉が子どもから聞こえてきたらしめたものです。

スペースのメリハリをつける

お子さんの遊んでいる場所からおもちゃが勉強机まで流れてきてる〜〜!そんな事はありませんか?

お子さんは遊びに夢中になると、周りの事を考える暇がありません。そうでなくても、1つの事で夢中になるのでいっぱい。おもちゃが四方に広がっているのも、気がつきにくいのです。

「ああもうこんなに散らかして!」とピリッとスイッチがONになる前に、収納術でワンクッション置いてみましょう。お子さんの部屋を生活ゾーンで分けると、

  • おもちゃで遊ぶゾーン
  • 身支度をするゾーン
  • テーブル、机など勉強したり作業をしたりするゾーン
  • ベッドや布団を置くおやすみゾーン

などに分かれると思います。
この境界線が曖昧になってしまうと、モノが散乱したり、片付けにくくなってしまうのです。特に、「おもちゃゾーン」から出てくるおもちゃたちが他のゾーンに行って、部屋全体の締まりがなくなってしまうことが多いです。それを解消するため、

  • 遊ぶスペースはジョイントマットなどを敷いて、「遊ぶスペース」を知らせておく
  • 引き出しをL字やコの字に並べてカウンターを作って仕切る

などの、視覚的にも物質的にも「スペースを仕切る」方法が考えられます。
「スペースを仕切る」子供部屋の収納術
お子さんも「その中で遊ぶ」と気付くことができるので、いざ「お片付けをしなさい」と言われたときに「おもちゃゾーン」にだけおもちゃがあれば「その上だけを片付ければ良い(片付けの範囲が小さい)」と思えて、お片付けのハードルをずいぶん下げることができます。

また、カウンター敷きに引き出しや棚を組めば、子ども達の大好きなお店屋さんごっこや秘密基地ごっこもできて、なおかつおもちゃが散乱するのを防げるので、とてもオススメです。

並べた引き出しを内側に向ければ、おもちゃゾーンからの片付けも簡単です。おもちゃゾーンさえ境界線をしっかり引けば、身支度ゾーン、作業ゾーン、おやすみゾーンはそれぞれ「使いやすさ」に焦点を当てれば自然と独立することが分かってきます。

身支度ゾーンはお子さんが自分で服などを選べるようにしてあげることが大切です。お子さんの背が届くらいの高さに、突っ張り棒やポールをひとつ渡して、スモッグやジャケット、アウターなどはそこに掛けてあげましょう。吊り下げラックやオーガナイザーを掛けて、帽子やマフラーなどを置いて、自分で身支度がしやすいようにすると良いでしょう。棚は3段くらいで、引き出しが軽い力で開けられるものを置きます。カラーボックスに布製ボックスやカゴなどを入れてもステキです。脱いだパジャマなどが入れられる、「投げ入れカゴ」をひとつ置いておくと脱ぎっぱなしということがありません。

作業ゾーンのテーブル・机の上は「モノを置く場所」ではない事を知らせましょう。そのために、最初は大人が手伝って上げる必要があります。

テーブルや机の上におもちゃやお絵かき道具などが散乱してたら、お子さんと一緒に片付けましょう。ペン立てやお絵かき道具を入れるための布製ボックスやバスケット、プラカゴなどを用意して、「この中に入れれば片付けられる」と教えます。最後にテーブルを拭いてぴかぴかにして、キレイな状態を実感させましょう。

習慣付くまで、最初の1ヶ月くらいは一緒にお片付けをしてあげる必要があるかもしれません。でも、「お片付けをしなさい!」と言われて、「どこから何をどうしたらいいのか分からない」というお子さんは多いものです。
「この箱にこれを入れればお片付けができる!」と達成感を味わえるような手順を教えてあげることで、他のお片付けについてもアレンジがしやすく、中にはお片付けに目覚めて、自分で収納術を生み出す子までいますよ。

おやすみゾーンは、「ぐっすり眠れること」が大切です。なるべく寝具以外は何も置かず、眠る前に絵本やおもちゃで遊びたがる子は、ベッドの下のスペースにキャスター付きのボックスなどを置いて、その中に仕舞うようにしましょう。お気に入りのぬいぐるみやお人形がいっぱいある子は、ボックスにレースを貼ったり柔らかい布などを敷いたりして、「ぬいぐるみとお人形のベッド」を作ってあげれば、お子さんも安心して眠れます。

どこをどうする?おもちゃの収納術

おもちゃは年々増えます。
とくに子どもは大人顔負けの小さな「収集家」でもありますから、車なら車、キラキラアクセサリーならアクセサリーなど、こだわりと誇りをもって集めている子も多いです。
子どものおもちゃの収納術
そんな悩ましい(?)おもちゃの収納。子どもも大人も満足するにはどうしたら良いのでしょうか?

おもちゃの収納場所は遊ぶ場所に近い方が良い

まず最初に、「収納場所は遊ぶ場所に近い方が良い」ということです。
大人でも収納場所が遠いと、「めんどくさーい」と思ってしまいます。大人はモノを出して・使って・片付けるといった順序の動線が多少長くても平気ですが、その時その時が一生懸命の子ども達には、動線は短ければ短いほど良いのです。
おもちゃの収納場所は遊ぶ場所に近くする
おもちゃの例で見てみましょう。

「ままごとやトミカ」などの細かいおもちゃ。
これらのように同じ系統や種類のモノは大きいサイズの箱に入れると、下にあるモノが見えません。使いたいときに出せない!のは子どもにとっては困ったこと。ひとつひとつ探す、なんて面倒なことをするより、箱をひっくり返して全部出しちゃえー!ガラガラどっしゃーん!ママが「はぁぁ…」となるのはお約束です(笑)

そこで、「中身が見える中くらいの透明ボックス」をいくつか用意してみましょう。深さのあまりないプラカゴでも良いでしょう。男の子でしたら「トミカ」「プラレール」「ブロック」「仮面ライダーグッズ」「ウルトラマングッズ」などできれば種類毎に用意します。中が見えることで、どこに何が入っているか一目で分かり、あまり大きくないボックスを使うことで、「ガラガラどっしゃーん!」も減ります。

次に、アニメなどの攻撃道具や変身グッズなど「ある程度大きい、または数が多いおもちゃ」。これらはワゴンやキャスター付きの収納ボックスを使って引き出しやすくし、手元に寄せられるようにするのがポイントです。重さがあるので、引き出しや棚の下段にしまうと良いでしょう。車庫入れのような感じで仕舞えるので、子ども達もおもしろがって喜びます。

ワゴンやキャスターですいすい移動できるので、子ども達にはシチュエーションや雰囲気重視(?)の「ごっこ遊び」にも大活躍です。

これは使える!オススメ収納グッズ

子ども部屋収納にオススメの収納グッズをご紹介します。なんといっても、子ども部屋の収納グッズは「子どもが使える事」が前提です。

  • シンプル(入れるだけ、置くだけ)
  • カラフル(派手という意味ではなく、見た目に楽しい、優しい)
  • カルガル(子どもの手で持ったり開けられる)

このような収納グッズを選びましょう。使いやすいのは、

  • プラカゴ
  • ペーパーボックス
  • やわらかいバケツ(ソフトバスケット)
  • ウォールポケット
  • キャスター付ボードやケース

などです。
これらを木製の棚やカラーボックスと組み合わせれば、子どもに優しい部屋作りができていきます。棚やカラーボックスをカラフルなものにするよりは、中に入れるボックスやバスケット類の素材や色で遊んだ方がスッキリとしたお部屋になります。
オススメの子ども部屋収納グッズ
プラカゴ、やわらかいバケツ(ソフトバスケット)、ペーパーボックスはいくつか用意して、蓋付きではない方が使いやすいでしょう。ウォールポケットにはウルトラマンやリカちゃん人形などを入れてもすっぽりと納まりますし、「ハンカチ、ティッシュ、名札」などの身支度セットなどをそれぞれ入れても良いでしょう。

キャスター付きボードやケースはベッド下収納にも使えます。プラレールなどの「作ったけど壊したくない!」レールなども最初からボードの上などで作れば、途中でやめても、ベッドの下にそのまま入れておくことができます。ベッド下はワクワクスペース。キャスター付き引き出しがあると秘密の場所みたいで、お子さん達のテンションも上がります。

レゴにはまっているお子さん。レゴなどカラーのブロックは色分けして透明のプラカゴにざくざく入れましょう。見た目にも美しいですし「この色が欲しい!」時にすぐに見つかるのでお子さんもご機嫌です。突っ張り棒を2本渡した上に乗せたり、プラカゴが引き出しの用に仕舞える棚などを使えばかさばることもありません。

引き出しと言えば、無印、IKEA、ニトリなどのシンプルなオープン棚が使いやすいでしょう。特にIKEAトロファストシリーズはおもちゃ収納にピッタリ。プラカゴを置いたまま引き出せる出っ張りがあります。大きさも様々で、小さいもので3,000〜5,000円台から買えるようです。

見せる収納なら片付け簡単、取り出し簡単

おもちゃはおもちゃ箱の中に…が定番ですが、ちょっと見方を変えて、こんな「見せる」収納はいかがでしょうか?
子どものおもちゃが片付けやすく取り出しやすい見せる収納
トミカやプラレールは大人になってもコレクターがいるなど、ひとつがひとつが本物そっくり、精巧に出来ています。これをインテリアにしたら、お部屋がぐっとおしゃれになります。

また、絵本はその芸術性が評価されているように、置いておくだけでとても絵になります。お子さんのお気に入りの本や、季節に合わせて絵本を飾ると、おしゃれなカフェみたいにお部屋が変わります。

トミカやプラレールの車や電車たちは、コの字レーンやマグネットバー、マグネットボードを使って並べてみましょう。絵本はコの字レーンに立てられます。木製のディッシュスタンドを使ってもステキです。

「見せる収納」の良いところは、

  • 片付け簡単
  • 取り出し簡単

というところ。
だいたいが「置くだけ」ですので、子ども達にも簡単です。

カラボ大活躍のカラーボックス収納

小さな子ども達のお片付けに、カラボこと、カラーボックスはピッタリ。なぜかというと、

  • 1段、2段、3段で子ども達にも分かりやすい 
  • 横にしても使える
  • 中に入れるボックスやバスケットのバリエーションが豊富

などの理由からです。
子ども部屋にも大活躍のカラーボックス収納
カラーボックス収納は何にでも使えて便利です。
中に入れるボックスをバケツにしたり、籐のカゴなど素材をナチュラルにしたり、アレンジ次第でお部屋の表情も変わります。横にしてカウンターのようにしても良いでしょう。横にしたカラーボックス2つにボードを渡して簡易机にもできます。お値段お手頃、組み立て解体も簡単、身近で手軽なのが、カラーボックスなのです。

おもちゃの量を決める

徐々に増えてくるおもちゃですが、こども自身がおもちゃの量を大体でいいので、把握できることが大切です。それができないとおもちゃはどんどん増える一方です。子ども自身も、古いおもちゃは、「お友達がそのおもちゃで遊んでいた」など、何かのきっかけで再び遊びたくなるまで忘れていることもあります。

子どもにおもちゃの量を把握してもらうには、

  • カゴを3つ並べて「おもちゃはこの中に入るだけだよ」と最初から決めておく
  • おもちゃの数が増えすぎている場合は、ひとつ増えたらひとつ処分するように決めておく
  • お気に入りのおもちゃを入れる場所を作っておき、そこに入る回数が少なくなってきたおもちゃは手放すことをすすめる

などのように、ある程度「制限」を決めておきましょう。
おもちゃを処分するルールを決める
大人の衣類の収納と同じで、

  • 収納できる容量以上に服を買わない
  • 1着増えたら古い服を1着捨てる
  • ワードローブを決めておき、スタイルや年齢に合わなくなってきたり、1年以上着ていない物は処分する

のルールと同じです。
お恥ずかしながら、私の服の管理方法もそうで、「1着増えたら1着捨てる」ルールには、とても助かっています(汗)。

お子さんのおもちゃの場合は、確認してみないと「実はお気に入りだった」というおもちゃもあるので、一度聞いてみてしぶる場合は取っておいて良いと思います。
ただし、そう言う割には1ヶ月以上遊んでいない、または大事そうに扱っていない(大抵捨てると言われると、本当に捨てられたら困るので、そのおもちゃで急に遊び始めるものです(笑))場合などは、こっそり処分しても大丈夫と思います。

子ども部屋の収納 まとめ

子ども部屋の収納は、子どもが喜ぶような「ポップで明るく、なおかつ子ども自身が使いやすい事」が大切です。お子さんが喜ぶようなモチーフや色やテーマで、ワクワクしながらお部屋作りをしましょう。

お片付けは、大抵の子どもが苦手意識をもっています。
「気持ちが乗らない、片付けなくちゃならない量が多い、片付けるためのケースを持ってくるのが疲れる、おもちゃを入れたケースを運ぶのが大変」といった、片付けへのハードルを下げてあげることで、子ども達が「片付けって簡単なんだ!」と達成感や満足感を味わえるのがベストです。

そのためには収納術が必要です。
お子さんのお部屋の、「おもちゃで遊ぶゾーン」「身支度をするゾーン」「テーブル、机など勉強したり作業をしたりするゾーン」「ベッドや布団を置くおやすみゾーン」の境界線が曖昧になっていないか確認をしましょう。

特に、どのゾーンにもはみ出しがちな「おもちゃで遊ぶゾーン」には、ジョイントマットを敷いたり、棚や引き出しをL字などに置き、スペースを区切ってあげることで、子ども達が遊びやすく、おもちゃを片付けなくちゃと思う範囲も小さくなります。

収納は、おもちゃによって使い分けます。
細々としたおもちゃは、底のあまり深くないプラスチックケースに。ある程度大きさのあるおもちゃはキャスター付きの収納ボックスを使うと簡単です。

増えるおもちゃの数を制限することも大切で、おもちゃの入る場所と量を決めたり、ひとつ増えたらひとつ処分するようにしたり、お気に入りのおもちゃを入れる場所に入る回数が少なくなってきたおもちゃは手放すようにすすめる、など、お子さんがおもちゃの量を把握できるようにしてあげると、責任感も芽生えてきます。

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