小学校へ初めて入学すると、保護者の方は入学準備が終わってホッとしたのもつかの間、今度は提出物や準備物の多さ、子供の宿題の多さにびっくりされているかもしれません。
今回は、1年生がこれからの学校生活で宿題をきちんとやり、忘れ物をしないために、親ができるサポートについて考えてみました。
はじめは親子一緒に
4月、学校がスタートしてしばらくは、新入生は分からないことだらけです。保護者に見せるべき学校からのプリントを渡し忘れたり、来週までに準備すべき粘土やクレパスのことを伝え忘れたりすることもあるでしょう。
お子さんが小学校の生活に慣れるまでは、親子一緒に学校からの連絡事項や宿題を確認するようにしましょう。
ここで大切なことは、「親子一緒に確認」することです。幼稚園や保育園までは、明日の準備を保護者がすべてやってあげたり、今月の予定を保護者だけが把握していることもあったでしょう。しかし、小学生になったら自分でやるのが基本です。保護者任せにならないよう注意しましょう。「明日持っていくもの」「今週の予定」など、子供にもしっかり確認させましょう。
宿題は、慣れるまでは親の見ているところでやらせます。保護者の目の届くリビングなどでやらせると、お子さんが困ったときにすぐアドバイスできます。鉛筆をうまく削れない子もいるので、一人で上手に削れるよう練習しましょう。明日必要な教科書や体育服、帽子など、忘れ物がないよう親子で確認しましょう。
学校が始まって数週間の間に、帰宅したらすぐ宿題をし、明日の準備を終えるよう習慣づけたいものです。
次は自分一人でやってみよう
お子さんが学校生活に慣れてきたら、今度はお子さん一人で宿題と明日の準備をするように促します。全部終わったら、ちゃんとできているかチェックするのが親の役目です。
学校によっては宿題をした後の○つけを保護者に任せていたり、教科書の音読をさせて、保護者に評価を書かせるなどしているところがあります。まるで保護者にも毎日宿題が出ているようなものですが、そこは子供のために頑張りましょう。
しばらくこの方法でやってみて、お子さんが一人できちんと準備できているのが確認できたら、保護者によるチェックもなくして良いでしょう。鉛筆の削り忘れや宿題プリントの記名忘れ、教科書の入れ忘れなどが続くようなら、まだ自立は早いようです。その場合、親子で一緒に確認する期間を長く取る必要があります。
注意すべきポイント
気付いたら「宿題をしなさい」「宿題は終わったの?」と繰り返していませんか?保護者によるチェックが必要な宿題も多い中、責任を感じて早く終わらせてしまいたいと焦ってしまうのも無理はありません。でも、何度もこの言葉を繰り返してイライラしたり、疲れているようなら要注意です。「早く宿題をやりなさい」とうるさく言うのは、子供にとって逆効果のことが多いのです。
何度言ってもやらないようなら、突き放してみるのも一つの方法です。忘れ物をして学ぶこともあります。先生に叱られ、恥ずかしい思いをして「今度は絶対忘れないようにしよう」と思うことができたら、それは貴重な経験です。自分自身で忘れ物をしないように気を付けるようになります。
大切なのは、お子さんの自主性です。お子さんを心配する気持ちは分かりますが、保護者があれこれ補助をやりすぎると、子供の自主性や責任感が育ちません。学校生活に慣れてきたら、子供を信用して本人に任せ、保護者は不必要に口出ししないように努めましょう。