ダニによるアレルギー性鼻炎があると、一年を通してくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのつらい症状に悩まされます。

子供にも多いダニアレルギーですが、症状が重い場合、鼻水のせいで勉強に集中できなかったり、深い睡眠がとれないないなどの悪影響があります。

ダニアレルギーのために開発された舌下免疫療法薬「ミティキュア」についてご紹介します。

治療を始める前に

治療を始める前に、「ミティキュア」よる治療がお子さんに向いているか確認しましょう。

「ミティキュア」は、ダニを原料とするエキスから作られたアレルゲン免疫療法薬です。毎日薬を服用することで徐々に体をダニアレルゲンに慣れさせ、ダニによるアレルギー性鼻炎の症状を出にくくする効果が期待できます。

しかし、もちろんダニアレルギーにか効果がありませんので、お子さんが他にも強いアレルギーを抱えている場合は、症状改善に繋がらない可能性があります。

治療を始める前にまず検査をして、お子さんが何のアレルギーか確認しましょう。以前アレルギー検査を受けたことがあっても、成長とともに新しいアレルギーが増えている可能性があります。新しい情報が必要です。

「ミティキュア」による治療を行う場合、月に一回の通院を3年程度続ける必要があります。毎月定期的に病院に通えるかどうかも、治療を開始する条件になります。

服用中の注意点

舌下免疫療法は、アレルゲンを毎日服用する治療法ですから、お子さんがアレルギー反応を起こさないか注意して見守る必要があります。

初回は病院で服用し、アレルギー反応が出ないか30分待機して診察を受けます。問題がなければ自宅で1日一回服用することになりますが、激しい運動をすると副作用が出やすくなるため、服用後2時間は運動が制限されます。

毎日保護者がいるところで服用し、服用後30分はアレルギー反応が出ないか様子を見守るようにしましょう。

アナフィラキシーショックを起こすことは稀ですが、飲み始めはアレルギー反応が出るお子さんもいます。他の病気で体調不良のときや、薬を間違って多く服用するなどするとアレルギー反応が出やすくなるので注意しましょう。

アレルギー反応としては、腹痛、口内や唇のかゆみ、じんましん、耳のかゆみ、喉の違和感、くしゃみ、鼻水、咳などです。もともとアレルギー症状があるので変化が分かりにくいかもしれませんが、いつもと違う様子はないか気を配りましょう。

小学生の場合、歯の生え変わりで歯が抜けることがありますが、その場合、薬を服用すると体内へ余計に吸収されてしまう恐れがあります。服用を休むかどうか医師に相談しましょう。アレルギー反応の症状が重い場合も相談が必要です。

学校生活と治療の両立を

「ミティキュア」による舌下免疫療法を開始する場合は、事前に担任の先生に報告しておくと安心です。アレルギー反応が起きる可能性について言及し、何かあったときの対応を決めておきましょう。保護者の連絡先や、かかりつけ医についても知らせておきます。

薬を飲み始めて1ヵ月くらいは、副作用による腹痛や下痢などに悩まされることがあります。担任の先生に事情を説明しておくと、学校でのトラブルを減らせます。

修学旅行などで数日外泊する場合は、環境が変わることでストレスがかかり、薬の副作用が出やすくなることがあります。保護者がいないところで服用することへの不安もあるでしょう。服用するかどうかは、医師と相談して決めましょう。

服用後2時間、激しい運動が禁止されているため、体育や部活、自転車通学などに不安がある場合は、医師と相談して服用する時間を調整しましょう。

治療の中断・終了は自己判断せず、医師に相談しましょう。何らかの事情で長期間服用できなかった場合は、再開時に副作用が出やすくなります。医師と相談し、薬の量を調節してもらいましょう。

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