乳幼児の肥満が世界で増加傾向にあります。日本は世界の中では肥満率が低い国ですが、昔に比べて肥満の子供が増えているのは確かです。

特に低所得世帯ほど子供が肥満になるリスクが高まっており、問題になっています。

子供の肥満の原因と、予防策についてまとめました。

肥満の原因

低所得世帯の子供に肥満が増えている理由は、ストレスや不安から食事の栄養バランスをしっかり考えて調理するゆとりがない、望ましい食生活や運動習慣を維持できないことなどが考えられます。
その他、子供の肥満の原因として以下が挙げられます。

1.間食やおやつでエネルギーを取り過ぎている
2. のどが渇いたときにジュース、牛乳、スポーツドリンクを飲む
3. 大食い、早食い、ストレス食い、ながら食い
4. 食生活の乱れ(寝る前の夜食、朝食抜き、一度に食べ過ぎなど)
5. 睡眠不足

スナック菓子など、お菓子には砂糖と油が使われているものが多いです。自宅にお菓子のストックがあって手軽に食べられる環境にあると、ついカロリーオーバーになってしまいます。スポーツドリンクにも糖分が含まれていますし、栄養価が高い牛乳も飲み過ぎては肥満の原因になります。

食生活の乱れに関しては、例えば寝る前に食べるとエネルギーを消費しきれずそのまま蓄積されてしまいます。朝食を抜いてその反動でたくさん食べると、栄養の吸収率が高まり、太りやすくなります。

意外なことに睡眠不足も肥満の原因になります。代謝ホルモンバランスが崩れ、偏食がちになったり疲れやすくなって運動不足に繋がるからです。朝起きられなくて朝食を抜くことが多くなり、食生活が乱れやすくなります。加えて成長ホルモンの分泌が阻害され、身長の伸びが悪くなったりします。

肥満の予防策

肥満の原因を理解した上で、食生活の乱れを改善し、「早寝、早起き、朝ごはん」の規則正しい生活習慣を身につけることが子供の肥満防止に繋がります。それには親のサポートが欠かせません。
栄養バランスを考えた食事、十分な睡眠、適度な運動が予防策の基本です。

食事やおやつは決まった時間に取り、だらだら食いはやめさせましょう。甘い物、脂っこいものの取り過ぎには注意です。スナック菓子やポテトチップス、ファーストフードは減らしましょう。おやつは果物やヨーグルト、アーモンド小魚などがおすすめです。

よく噛んで食べると食べ過ぎを防ぐことができるので、トウモロコシや豆、イモ、根菜など噛みごたえのある食材を食事に取り入れましょう。

乳製品が大好きなお子さんの場合、それが肥満の原因になっていることがあります。牛乳をお茶や水に変えたり、低脂肪乳に変えるなど、対策を取りましょう。

運動不足の場合、なるべく歩くようにしたり、家族みんなで運動する機会を意識して作りましょう。水泳や、自宅で気軽にできるストレッチなどがおすすめです。

注意したいこと

子供の頃肥満だと、大人になっても肥満のままの可能性が大きいです。糖尿病などの慢性疾患になる危険性も高まりますので、侮れません。子供が肥満の場合、親の食生活や生活スタイルも見直す必要があります。子供が小さいほど、母親の影響が大きくなるからです。家族皆で肥満解消に取り組みましょう。

乳幼児から学童期の肥満は、将来やせにくくなり、やせてもリバウンドしやすい体質になってしまいます。幼い頃からしっかり予防していくことが大切です。

子供が肥満の危険性について理解できる年頃になったら、しっかり説明して親子で話し合い、子供本人が自主性を持って自分で予防していくようにしましょう。

【参考文献】
子供の肥満対策ガイド
※熊本日日新聞総合版平成27年10月2日「子どもの肥満 低所得世帯ほどリスク増」
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