ボタンが取れたりスカートの裾がほつれたりなど、日常生活の中で必要に迫られて裁縫をしなければならない場面は意外と多いものです。
学校の家庭科で習ったはずなのにすっかり忘れてしまったという人も、こんなときにあわてることなくすぐ対処できるようにしておくために、裁縫道具の選び方などの下準備についておさらいしておきましょう。
布地に合った針と糸を
まず、いざというときに備えて最低限持っていたい裁縫道具は、木綿用と絹用それぞれの縫い針と糸です。せっかく縫っても、布地と合っていなければきれいに仕上がらないので、面倒でも布地に合わせた針と糸を用意しておきましょう。
合繊糸ならオールマイティー
木綿や麻なら木綿糸、ウールやシルクは絹糸が基本ですが、合繊糸ならどんな素材にも合うので、合繊のミシン糸(60番)も持っていると便利です。色は基本の黒と白に加え、自分が持っている洋服で多い色を何色か用意しておくと、いざというときに困りません。
針は8号と5号を
縫い針は、木綿用と絹用の8号(約4センチ)と5号(5センチ弱)がそれぞれあればたいてい事足りるはずです。指ぬきを使うとかえってやりづらいという人は、長めの5号針のほうが使いやすいかもしれません。その他には、糸切りバサミも必要になります。また、白いゴムも常備しておくと重宝します。
スムーズに糸を通すコツ
糸を通しやすくするコツは、糸をななめに切って先をとがらせることです。指先をほんの少し湿らせ、指先でねじって先端の形を整えれば、上手に糸を通せます。ただし、糸が太いと通りにくいので注意しましょう。どうしても太い糸を使いたい場合は、専用の糸通しを利用すれば簡単にできます。