脱水が終わったら、シワシワのままで干してしまうか、それともちょっとしたひと手間をかけてから干すか。
この干し方次第で、洗濯物の仕上がりはずいぶん変わります。
干す前に手間をかけるのは面倒くさい気がするかもしれませんが、シワシワに乾いてしまってから必死にアイロンでシワを伸ばすことを考えれば、かえって手間が省けるというものです。
ハンカチ・ワイシャツなど
きれいに仕上がり、しかも後々の作業をラクにしてくれる干し方のコツは、第一に、シワが目立つ部分をひっぱって伸ばすことです。ハンカチなら、縮みが目立ちやすいふちを、力を抜いて軽く指でなぞって伸ばします。ワイシャツなら、襟・前立て・ポケット・袖口など、着たときに目立つ部分をひっぱります。そのあと、うしろ肩のヨークの縫い目の両端を持って、パンパンと振りさばきます。これだけでも縦の方向の大きなシワがかなりとれるので、カジュアルに着る綿シャツなら、アイロンがけをしなくてもいいほどに仕上がります。
変形しやすいもの・厚手のもの
ポロシャツやトレーナーなどのニット製品は、洗濯中に伸びて変形しやすいものです。特に縦の方向に伸びて細くなっているので、横方向にひっぱって形を整えます。ジーンズや綿パンなど厚手のものは、縫い目で折って平らに整え、手のひらでパンパンとたたいてシワを伸ばします。
基本技を使えば節約とエコも実現!?
洗濯物を干すときは、これらの「ひっぱる・振りさばく・たたく」の基本技を使えば、見違えるほどきれいに仕上げることができます。しかも、アイロンがけの時間を削減できることにより、電気代の節約やエコにもつながるので、いいことずくめであること間違いなしです。