ズボンにアイロンをかけるときは、脚つきのアイロン台を使うと便利です。
手早く仕上げるなら裏側こそ丁寧に
まず、裏側のアイロンがけは次の順序で行います。
- ズボンを裏返し、腰回りをアイロン台にズボンをはかせるようにかぶせてかけます。脚のないタイプのアイロン台でも、バスタオルを折った「うま」を腰の部分に入れれば大丈夫です。
- ポケット袋も引き出して、軽くかけておきます。
- 両脇の縫いしろをしっかり開き、縫い目をひっぱりながら、裾から腰のほうに向かってかけていきます。
裏はどうせ見えないからといって手を抜くと、表側をかけたとき縫い目にシワができ、かえって時間がかかってしまうこともありますので、面倒でもここの作業は丁寧にやっておきましょう。
なんといっても折り目が決め手
裏側が終わったら、次は表側のアイロンがけに入ります。ズボンのピシッとした仕上がり感を演出する決め手は、なんといっても折り目です。ここがポイントになるので、アイロンをかける前に、折り線をしっかり確認しておきましょう。折り位置が分からなかったら、裾の裏側を見て内側と外側の縫い目を揃え、裾から上に向かって、手で縫い目の感触を確かめながら縫い目を合わせていくのがコツです。さらに、合わせた縫い目がずれないように両側からピンチでとめておくと失敗がなく、作業もしやすくなります。
テカリ対策も必須
これらの下準備をしてから、いよいよ全体のシワ、折り線を裾から股上に向かって片足ずつ、内側→外側の順にアイロンがけしていきます。ウールの場合はスチームアイロンをかけます。また、ズボンの表側からかけるので、テカリ対策のあて布を忘れないようにしましょう。